第1361話 ヒント

2025年3月17日

第46部-強制的バレー 認識編-

t f B! P L
0対3。今度もサーブで
守君を狙ってきていた。

手前でボールは落ちる。

守「もう・・慣れたわぁ」

さっきと同じように
体を沈めて拾う。

セッターにボールが返った。
増山さんが多田さんに上げる

その時点で・・・僕は見た。

司「もう・・・移動してる」

大学生は定位置から動かずに
先生がボールが上がった瞬間
もう多田さんのアタックの方
に移動していた。

そしてまた2枚つかれて
ブロックされていた。

野田「いえーい。4点目~」

得点は0対4・・・ここで
こっちはタイムをとった。

多田「相手強いよ。オープン
じゃあかんからクイック使おう
守君が拾ったらAで繋いで」

増山「OK。それでいこう」

タイムが終わりコートへ戻る

相手のサーブで始まる。
またも守君を狙ってきた。

守「また俺か・・・なに?」

守君が戸惑う。回転が違ってた
今度は落ちない。普通のサーブだ

守「ちょっ・・・あかん」

ドチャッ・・・トン・・・トン

守君はレシーブできなかった。
ボールは横に落ちただけだった。

これで・・・0対5になった。

野田「あ~。どんどん行くぞ。
25点目まではまだまだやから」

また相手がサーブを打つ。
守君しか狙ってなかった。

選択肢が2つになってた守君は
見極めの判断で少し遅くなる。

それでもさすがに拾っていた。

ドンッ・・・

守「・・・よしっ」

ボールはセッターに返った。
多田さんがボールが上がる前に
飛んでそこに増山さんがトスを
うまく上げた。

多田「よし。ドンピシャっ」

しかし・・・止められる。

バッ・・・バチイィン・・・
トンッ・・・トーン・・・

多田「・・・なんで?」

多田さんと増山さんは驚いてた
なんで完璧に止められたのか。

初めて見せたパターンなのに。

野田「さっ。次いきましょか」

司「ちょっと待って。ストップ。
先生。なんで今の止めれたん?」

本来こういう行動は認められない
試合を止め相手に聞くという行為は。

しかし先生は答えてくれた。

野田「予備動作がなー。大きすぎる。
勢いつけてしゃがんで飛ぶまでの
動作でもうだいたいわかるやんか。
セッターとアタックする人の距離が
近いのにボール寄せるだけの差なら
アタックする人に合わせて飛ぶよ」

魂輝「なるほど~。見てるですか。
動きと動作で判断してるですね~」

守「それなら俺でもやりやすい」

なにかヒントが見えてきた。
先生が僕らに見せてくれていた。

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