0対3。今度もサーブで
守君を狙ってきていた。
手前でボールは落ちる。
守「もう・・慣れたわぁ」
さっきと同じように
体を沈めて拾う。
セッターにボールが返った。
増山さんが多田さんに上げる
その時点で・・・僕は見た。
司「もう・・・移動してる」
大学生は定位置から動かずに
先生がボールが上がった瞬間
もう多田さんのアタックの方
に移動していた。
そしてまた2枚つかれて
ブロックされていた。
野田「いえーい。4点目~」
得点は0対4・・・ここで
こっちはタイムをとった。
多田「相手強いよ。オープン
じゃあかんからクイック使おう
守君が拾ったらAで繋いで」
増山「OK。それでいこう」
タイムが終わりコートへ戻る
相手のサーブで始まる。
またも守君を狙ってきた。
守「また俺か・・・なに?」
守君が戸惑う。回転が違ってた
今度は落ちない。普通のサーブだ
守「ちょっ・・・あかん」
ドチャッ・・・トン・・・トン
守君はレシーブできなかった。
ボールは横に落ちただけだった。
これで・・・0対5になった。
野田「あ~。どんどん行くぞ。
25点目まではまだまだやから」
また相手がサーブを打つ。
守君しか狙ってなかった。
選択肢が2つになってた守君は
見極めの判断で少し遅くなる。
それでもさすがに拾っていた。
ドンッ・・・
守「・・・よしっ」
ボールはセッターに返った。
多田さんがボールが上がる前に
飛んでそこに増山さんがトスを
うまく上げた。
多田「よし。ドンピシャっ」
しかし・・・止められる。
バッ・・・バチイィン・・・
トンッ・・・トーン・・・
多田「・・・なんで?」
多田さんと増山さんは驚いてた
なんで完璧に止められたのか。
初めて見せたパターンなのに。
野田「さっ。次いきましょか」
司「ちょっと待って。ストップ。
先生。なんで今の止めれたん?」
本来こういう行動は認められない
試合を止め相手に聞くという行為は。
しかし先生は答えてくれた。
野田「予備動作がなー。大きすぎる。
勢いつけてしゃがんで飛ぶまでの
動作でもうだいたいわかるやんか。
セッターとアタックする人の距離が
近いのにボール寄せるだけの差なら
アタックする人に合わせて飛ぶよ」
魂輝「なるほど~。見てるですか。
動きと動作で判断してるですね~」
守「それなら俺でもやりやすい」
なにかヒントが見えてきた。
先生が僕らに見せてくれていた。
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