真一「おいおい。ブロックの
練習やぞ。普通に・・・」
ドンッ・・・
真一「・・・えっ?」
ボールを拾った音がした。
僕と守君も驚いて振り返った
光男「・・・マジか?」
魂輝「上がったですよ。
守~。任せたです」
守「いや・・・ちょい待て」
ボールはそのまま落ちた。
守君はなにもしていなかった
フリーで打たれたアタックを
魂輝君が拾っていたのを見て
全員が驚いた。
光男さんはいないとこに
打ってきていたのだから。
真一「・・・すげーな。
おい光男。もっかいやって。
ブロック外して打ってくれ」
光男「あぁ・・・わかった」
真一さんがボールを上げた。
僕と守君はまたブロックに
行くが・・・止められない。
だって僕らには助走がない。
ただ垂直に飛んでただけだ。
ジャンプ力の差が出てる。
ブロックの練習なのに・・・
光男さんにフリーで打たれる
真一さんは魂輝君を見ていた
バシインッ・・・ドンッ・・
魂輝君は構えていなかった。
ただアタックする前に動いて
魂輝君が動いた場所の方へ
光男さんがアタックしていた
魂輝「上がったですよ~。
繋いでくださーい」
真一「ちょっとタイムや。
魂輝。ちょっと教えてくれ。
反応早すぎるのもあるけど
反応前に動いてたよな?
勘で動いてんのか?」
魂輝「よくわかんないです。
ただ一連の動作見てたら
この辺りに打ってくるって
感じがしてましたのでそこへ
飛び込んで行っただけです」
真一「気配でわかるんか?」
魂輝「わかんないです。
ボールの位置や踏み込みとか
飛んだ時の体勢見て複合で
勝手に思ってるだけです」
真一「守。弟は強くて賢い
タイプとはちゃうんか?」
守「違います。才能に努力
がまさってよくわかりません
実力は俺よりもあります。
それによく相手見てますし
潜在能力もまだまだあると
思います。化物ですよ」
真一「マジで恐ろしいな。
そんなに教えてないのに
武を合わせてきてるやん」
司「頭もいいんですよ。
妥協点ないからずっとやる
からガチガチに硬いです」
真一「想像以上やわ。
強さを使えるぐらいかと
思ってたけどランク違うわ
そんなレベルは道場でも
おらへんかったからなー」
魂輝君の実力を見誤ってた
必要のない所で実力を見せず
出さない事も踏まえていたので
真一さんも驚いていた。
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