桐谷「大丈夫。コミット
ブロックでやってるって
わかったから大丈夫」
司「コミットブロック?
それは一体どんなん?」
野田「知らへんよ」
コミットブロックは
相手がトスが上がる前に
スパイカーの動きを予測して
跳ぶブロックのこと。
ヤマを張って跳ぶことに
なるので確実性が薄いけど
高速の攻撃に対応できる
ブロックでもある。
野田「へ~。そうなんや。
ヤマ張ってブロックなぁ」
先生はポジションに戻った。
得点は0対6。試合再開。
相手はまた守君を狙ってきた
球が沈むが守君は反応する。
ボールはセッターに上がった
多田さんが打つ準備をして
増山さんがトスを上げる。
が・・・バックトスをして
レフトの木塚さんに上げた。
司「おおっ。これはいける」
多田さんに上げると思った。
僕らも裏をかかれた。
なのに・・・
野田「そっちか。間に合う」
トスが上がったのを見てから
先生が走って移動をした。
そして・・・木塚さんが
アタックを打つ頃に追いつき
横からブロックをしていた。
バッ・・・バチイィン・・・
トンッ・・・トーン・・・
野田「7点目~」
司「なんで・・・追いつく?
ヤマ張ってたんじゃ?」
野田「ヤマ張ったって勝手に
決められてもな~。困る」
桐谷「今度はリードブロック?
どっちが本当のブロックよ」
相手がトスを上げてスパイカー
に合わせて跳ぶのがリードブロック。
トスが上がるのを確認してから
跳ぶので確実性は高いけども
トス⇒スパイクが速すぎると対応が
遅れてしまうことがある。
一般的にブロックと言えばこの
リードブロックが一般的。
守「ブロックは2つあるんか。
トスが上がる前に動くか上がって
から動くか・・・か」
守君は見て学ぼうとしていた。
実践の中で覚えていこうとしてた
それは守君だけではなく・・・
魂輝「状況による・・・ですか」
司「判断はどの辺りで・・・」
ブロックを切り替えるポイントが
どこなのかを知りたかった。
野田「さーて。次行こうか~」
得点は0対7。相手のサーブ。
またもや守君を狙っていた。
ドンッ・・・
守「よしっ!」
守君のレシーブが安定してきた
ちゃんとセッターに返る。
守「アタック無しで。向こうの
コートへ返すだけにして下さい」
増山「えっ?わかったっ」
増山さんはアタックまではせずに
向こうのコートに球を返した。
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