第1703話 普通に作業

2026年9月21日

第60部-果てのない道-

t f B! P L
フライ「今回君は各部署を廻ってみて
どうだった?2年生と聞いている。
実習で来るのはまだ時期的に早かった
と思うが」

守「病院は大変だってわかりました。
医師だけでなく他の部署も。
部署によって忙しさの質も違うし
人も違っていました」

フライ「大変か。そうだな。シャリテは
他の病院と比べても大きいからね。
君は専門医か家庭医か開業医か
どの方向でいく予定なのかね?」

守「まだわかりません」

フライ「予定でいい」

守「できればシャリテで働きたいです。
できれば専門医として」

フライ「家庭医か開業医は考えて
いないってことでいいのかな?」

守「はい」

フライ「わかった。頑張りなさい。
君の考えが変わらないのであれば
4年後に君がシャリテに来るのを
待っている。医師免許を早く手に
入れるように頑張ってくれ。
チャンスは3回しかないからね」

守「はい・・・って。内定ですか?」

フライ「内定ではないが予約だな。
4年後に君がシャリテに来る意思が
あって成績が良ければ採用する。
他の病院には行かないでほしい。
でもダメになってたらもちろんとらない。
競争だからね。もっと優秀な人がいる
なら我々もそっちをとる」

守「そりゃそうですよね。わかりました。
ありがとうございます。でもなんでですか?
今こんな話をされるのがよくわかりません。
6年生に言うのはわかりますが全員に
言ってるんですか?」

フライ「こういうことは基本的にしない。
今回の研修で廻りからあがってきた
レポートでは君の評価が高かった。
まとめると評価内容が全部違っててね。
君が計れないからこういう話をした。

同じ日本人の瀬戸医師とカール医師
だけが君には何も書いていなかったが。
2人には理由を聞いて評価してない
理由がわかったので何も言わない。

優秀な人は多い。ある程度の考えや
思考回路はわかる。ただ超えてくる者
もいる。それは優秀な人間であっても
なぜそうなるのか理解ができないので
計れないんだ。そういう人は優秀な人
の中では異物となりはじかれるが
シャリテでははじかない」

守はまだまだ医学を始めたばかり。
買い叩くにも早い年齢だった。

守「ありがとうございます。精進します。
頑張ります」

守は病院側が全員にこんなことを
言ってやる気を出させると思った。

あまりまともには聞いていなかった。

守「ではこれで失礼します」

守は礼をして病院室から出て行った。

フライ「・・・彼はわかったのかな」

カール「さすがにわかるでしょう。
スカウトされてるってことぐらいは」

瀬戸「目の前のやることが見えて
多すぎるから理解できてへんやろ。
まだまだこなすことで精一杯」

フライ「・・・そうだな。2年の頃って
なにがなんだかわからずに実習
してた気がする。実際5年から
入っていたもんな」

カール「それでも早い方ですね」

病室内では色々と話をしていた。

守は受付に戻ると他の人から
何があったかを聞かれていた。

守「頑張れって言われただけです。
よくわからないです」

よくわからないと答えて業務
に戻って普通に作業をしていた。

あっという間に時間は過ぎて
最終日も10時まで業務をしていた。

最終日を終え最後に挨拶をして
実習が終わった。

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