第1692話 僕達の人生

2026年8月25日

第59部-夢の後-

t f B! P L
拝啓 野田 蓮 様

お元気ですか?僕は相変わらず
今も必死に生きています。

中学生で先生に出会ってから
価値観が色々と変わりました。

学校と社会って違うんですね。
学校で学んだことを社会で活かす
って思ってたんですけど学校システム
は社会では使えませんでした。

そういった事も教えてもらってから
バイトレベルですけど気づきます。

道場を卒業してからもう半年が
過ぎます。あっという間に時間が
過ぎていきます。

僕は将来学校の先生になろうと
思って頑張っています。

学校教育が正しいとは思えない
ですけどそれでも人に何かを
教えられる人になりたくて。

そんな風に思うようになったのは
学校の先生ではなく野田先生の
影響が大きかったかもしれません。

中学生の時の縁が今に繋がって
いなければ僕は何の目的もなく
過ごしていたんだと思います。

道場に入ってからは色々なこと
がありすぎて楽しかったです。

色々とありがとうございました。

宮根 司

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

野田「へー。頑張ってんなぁ。
司も・・・守も・・・」

先生は道場の指導の合間に
卒業生達の手紙を読んでいた。

拝啓 野田 蓮 様

先生。もう半年が過ぎました。
ドイツの生活に慣れる間もなく
日々が大変でなんとかこなして
生きています。

実際は瀬戸さんの助けを借りまくって
なんとか過ごせていますが。

誰も知り合いはいないのがきついけど
勉強できる環境しかないのでやるだけ
やって時間が足りず生きてるって感じです

日本人ってだけでなぜか妬まれたり
することもあるんですけどアメリカと
一緒なんで久々って感じです。

まだ半年ですけど日本で過ごして
いれば楽な人生だったかなぁって
思う時もあります。

なりたい姿になれるイメージが
なかったのでこうなりましたけど。

ぶれぶれで生きてる感じです。
俺のことは心配しないでください。

先生がドイツに来ることがあったら
その時は溜まった愚痴を聞いてください

沢田 守

野田「・・・やだね」

愚痴なんざ聞いてやるかと思った。

?「せんせー。みんな揃ったぁ。
今日はちゃんと指導してくださーい」

野田「あー。そう?組手やろうか。
たまには剛法中心にやろうぜ~」

?「お~。今日は剛法やってよ~。
じゃあ・・・空手とムエタイ」

?「おーい。せんせー。早くー」

野田「司・・・守・・・頑張れよ。
ロバート。2人は自分の道を
ちゃんと見つけてやってるみたい。
安心してくれ」

?「隙あり~」

野田「おごっ・・・。ずるいぞ」

?「うわっ。当たったで。いつも
不意打ちしても当たらんのに。
先生。今日は調子悪いんちゃう?」

野田「そう。調子悪いねん。
調子悪いから今日はやめよう」

?「あっか~ん。ずるいぞ~。
手紙なんか読まずに俺らの
鍛錬やってよ~。ずるいぞ~」

中学生達とわいわいして過ごしてた。
そんな日常の繰り返し・・・

この中には僕達はもう戻れない。
これが僕達2人の物語・・・

あの時出会ったから・・・
一緒に行動していったから・・・
何もしないをやめたから・・・

辛くて悲しいことも多かった。
だけど楽しいことも多かった。

ここから先はこれまで生きてきた
経験値、勘、運、縁を感じて
自分で判断して決めていかないと
いけない。

18才までに何をしてきて
何を得て何を失ったのか。

ここから先は18才までの経験を
基に考えて行動して生きていく。

僕達の人生は・・・ここからだ。

第59部-エピローグとその後- 完

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