それから数日が過ぎていった。
守君がドイツへ旅立つことに。
由紀「守。忘れ物ない?」
守「わからん。でももう荷物も
なんも入らないから無理」
清人「頑張ってこいよ。明が
色々用意してくれてるみたいで
助かるけど。会ったら電話くれって
だけって言っといてくれ」
守「わかった。じゃあいってくる」
由紀「司に挨拶はしたん?」
守「道場の時ぐらいかな・・・」
由紀「しときよ。空港の待ち
時間でもいいから」
守「わかった。じゃあ行ってくる」
守君は三宮へ出て関西空港
行きのバスに乗って移動した。
全ての手続きを終えて電話をする。
司「・・もしもし」
守「悪い。寝てたか?」
司「・・・ちょっとね。もう起きるとこ
やったけど」
守「悪い悪い。今からドイツへ
行く飛行機のるからその前に
電話しとこうって思ってな」
司「そっか。今日やったね」
守「おう。・・・これから俺は
死に物狂いで生活するから
地獄なりそうやけどな・・・
司。お前はお前で頑張れよ」
司「うん。ありがとう」
守「じゃあな。元気でな」
司「守君も。元気でね」
簡単なことしかいえず電話を切った。
司「自分より頑張る人に頑張れって
言えるわけないよな・・・」
守君。頑張れって言いたかったけど
それはさすがに言えなかった。
数時間が過ぎて守君はドイツに着く。
守「荷物・・・やっと来たか」
荷物をとり空港を出ると
瀬戸さんが待ってくれていた。
瀬戸「・・・来たか。疲れたやろ」
守「瀬戸さん。ありがとうございます」
瀬戸さんについていくと車に荷物を
乗せて移動した。
瀬戸「こっちでの必要な準備は
全てしといた。とりあえず街と文化
と食べ物に慣れていけばいい」
守「ありがとうございます。
すみません。色々用意してもらって。
自分でやるべきことしてもらって」
瀬戸「気にするな。集中できる
環境は与えてやる。途中で挫折
しても別に気にするな。日本に
帰りたくなったら帰ればいい」
守「とりあえず頑張っていきます」
瀬戸「頑張ってみろ。医学は高校で
学ぶことはないからスタートは一緒。
頭の良さで差は徐々に出てくる」
瀬戸さんは事前に色々教えてくれた。
アドバンテージをとるために・・・
瀬戸さんは部屋の手配から家具等の
生活道具一式も揃えてくれていた。
当面の生活費も渡してくれた。
瀬戸「足りなかったら言え。
気にしなくていいから。
これから大変なるやろうけど
異国の地で頑張ってみろ。ドイツの
医学生達は頭いいからな」
守「すみません。色々と」
瀬戸「じゃあな。なんかあったら
連絡してくれ。慣れたらたまには
遊びにきてアランと遊んでやってくれ」
守「はい。ありがとうございます」
守君は瀬戸さんに頭を下げた。
瀬戸さんは帰っていった。
守「ふぅ・・・。とりあえず疲れた。
さて・・・頑張っていくかな~」
守君のドイツ生活が始まった。
それから日が過ぎて・・・4月3日
を迎え・・・そして僕は・・・
司「スーツってこれでええの?」
母「それでいい。似合ってる」
司「え~。なんか恥ずいわ。
ネクタイってちょっと苦しい」
母「我慢しーな。ほら。理子ちゃん
来たで」
理子「司。それとお母さん。
おはようございます」
司「おはよう。理子。行こう」
そそくさと家を出て大学へ行く。
母さんは僕を見送っていた。
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