第1688話 大きい居酒屋

2026年8月17日

第59部-夢の後-

t f B! P L
野田「卒業生は卒業生で長く
いたこの場所を振り返ってはダメ。
もう終わり。今日で終わりやねん。

こっからは卒業していった先輩達と
つるむこともあるやろう。それは
してもらって構わない。卒業生同士
は卒業生同士で繋がっていく。」

憲吾「だから・・・か。俺らの卒業式
って・・・そういうことか・・・」

野田「あぁ。そういうこと。最後に
俺が教えるのがこの別れや。

13年一緒にいた人との別れ。
つまりは別れはいずれくるってこと。

長かったよなー。13年間。
思春期とかそういう大事な時期
も全部思い出だらけなんよな。
皆とは・・・」

皆少しづつ泣き出していた。
先生は小さい頃からの話をしてた。
順を追って中学生になり・・・

野田「・・・そっから守と司が急に
喧嘩売ってきて入りたいとか言って
皆受け入れたっけ。あの時は驚いた。
全員反対すると思ってたのにな」

憲吾「なんで?」

野田「嫌やろ。小さい頃から一緒に
やってきたお前らとの繋がりが無いの
がいきなり入ってくるって。
一緒に長くいるからできる関係性は
2人にはないんやぞ?」

憲吾「そんなん考えてなかった。
俺ら小さい頃から太極拳できるって
だけで笑われたりしてたけど守も司も
太極拳やってて俺らのことバカになんて
せんかったから認められたとこあるよ」

野田「それでも俺なら嫌だったかな。
一緒の時間を過ごしてきてなかったから。
それでバランスが崩れることもあるから。
まぁ大人になるとそういう目になりがち。
皆が認めたことで守も司も入ったか。
そんで110人になったんよな。
今年と来年だけが例外になった。

そっからは・・・」

ここから先は小説の通りの内容であり
先生の話が終わった時・・・

全員が泣いていた。

僕も色々あったことを思い出していた。

野田「皆との思い出はこれで全部。
卒業おめでとう。そしてありがとう。
全員にサティフィカ(証明書)を
これから渡す。順番に取りにきてくれ」

憲吾「サティフィカって?」

野田「冠位明稜帝の卒業生って
いう証明書。卒業証書っていうと
意味がまた違ってくるねん。まぁ
俺からの身元保証書みたいなもん」

一人づつサティフィカをとりにいく。
守君が受け取り僕が最後になった

野田「これで・・・終了や。最後に
みんなにひとつだけ話をしておく。
実はこの時間の前に皆の親に来て
もらって最後に話をした。それを
少しだけ教えておこうと思う。

高校を卒業したけど子供は親に
感謝を伝えなくても強制で言わせたり
せず何も言わないようにと。

感謝を伝えている者はいいけれど
伝えてなければ感謝はいちいち
言わなくていいからな」

全員親に感謝は言ってなかった。

野田「いや。それでいい。まだやからな。
高校卒業で感謝言ってたら止まるねん。
大学卒業か結婚の時までは親のすね
かじってでも生きていかなあかんねんから
感謝はまだ言わなくていい。ちゃんと親に
強制しないように言っておいたからな。

さて。これで終わり。お疲れさまでした。
最後に皆からなんかある?」

憲吾が代表して話す。

憲吾「先生。今まで・・・最高でした。
ありがとうございました。俺ら・・・
ガキの頃から殴り合ったりしてて
小学校では変な目でみられたり
喧嘩っぱやいとか色々言われて
迷惑かけてきたけどイジメとかは
誰もされてなかった。

戦わないとやられるって意識が
あるのとないのでは違ってた。

先生じゃなかったら俺らダメだった
って思う。先生。ありがとう。

俺らの先生でいてくれてありがとう」

先生は黙って頷いていた。

野田「よし。終わり。じゃあ行こうか。
今日は店を貸し切りで用意して
いる。全員楽しく朝まで騒いで
くれていいから」

全員で少し歩いて店に行った。
大きい居酒屋だった。

中に入ると本家の連中もいた。
中で先にご飯を食べ始めていた。

僕らも全員合流して話をする。
本家と分家それぞれ一緒に話す。

みんなの進路を聞いたり同じ大学
になったりとする者を確認していた。

2軒目はカラオケに行って
みんなと朝まで一緒に時間を過ごした。

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