第1612話 違う場

2026年3月4日

第56部-結婚の約束-

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彩父「今回そういえば不思議だった。
彩が結婚したいというのはおいといて
相手の家族・・・玉の輿を狙っている
ような雰囲気がなかったんですよ」

父「玉の輿・・・そうなりますね」

彩父「大抵近寄ってくる人間は
取り入ろうとしたりしてくるから。
そういうのを狙ってきているのかと
思ったらそうは見えなくて。私は
最初から潰す気だったのに」

父「潰す気・・・だったんですか?」

彩父「あぁ・・・結婚は認めないから。
強引に来たら潰す気だったってことです」

父「なるほど。彩ちゃんはなんて?」

彩父「どうだったかな・・・彩とは
否定的な話しかしてなかったから」

父「相手の親達は?どうでした?
否定的な話とか出ていました?」

彩父「最終的には否定していたが。
そういえばそうでもなかったかな・・」

父「では聞き方を変えましょう。
会長はなぜこの場を開いたんです?
潰す気があったというほどですのに」

彩父「それは彩が・・・うるさいから」

父「では相手の親達はなぜ
わざわざここまで来たのでしょうか。
不思議じゃないですか?」

彩父「相手の彼が連れてきたから
じゃないのかな?」

父「それはそうなんでしょうけど。
若い2人が頑張ってたからですよ。
それに付き合ってあげた」

彩父「それは私も同じ」

父「あの2人はこの話を潰す気で
いた訳で今日を迎えたのでは
なかったでしょう。そういう2人
ですから。そこが大きく違います。

結局は彩ちゃんのために動いた会長。
2人のために動いた相手の両親。

見え方も考え方も答えも全てが
違ってくると思いますよ」

彩父「確かに・・・そういえば彼は
目標があると言っていたが・・・
私は失礼なことを言ってしまった。
目標も言えないのに結婚したい
って結婚以前の問題って・・・」

父「許す気無いのに知って
どうしてたんですか?その彼に
罵声を浴びせるつもりでしたか?」

彩父「そういうつもりではないが。
夢見てるだけだろうとは思ってる」

父「彩ちゃんのために動いた会長。
そうなるんでしょうね。あの2人も
そういう会長見てどう思ったんでしょう。
結果がダメということでしたから
もう無いとは思いますが」

彩父「・・・そうだな。でもそれでいい。
今日のことはもう忘れるようにする」

父「互いにそれがよさそうです。
では失礼させていただきましょうか」

父さんが席を立とうとした。

彩父「待ってくれ。宮根さん。」

父「はい?」

彩父「あの彼の父はヤクザじゃない。
接骨院をやってると言ってたが・・・
彼は高卒で接骨院程度の仕事しか
できないってこと。そしてヤクザの息子
であること。これは変わらないこと。
そんなところへ娘をやれるか?彼が
どんなに良い人だったとしても」

父「やれませんね。接骨院程度とは
思わないですがヤクザの息子って
とこでしょう?本人からどういう状況か
聞かないと。聞いてないんですよね?
どうせ。潰す気だったんですから」

彩父「・・・」

父「でも聞かなかったことは正解
だったとも思えます。こういう場で
聞くことではなく違う場で聞いた
方がよいとも考えられますので」

彩父「やっぱり・・・忘れよう。
すまない。宮根君。今日のお礼は
また今度させてもらうから・・・」

父「いえいえ。結構です。
それと・・・いただいている仕事関係
ですが全て更新契約しませんので」

彩父「・・・えっ?なんて?」

彩父はめちゃくちゃ驚いていた。
年間億単位の仕事の受注者側が
仕事を断ってきていたから。

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