自己紹介が終わった後
沈黙が続いていた。
不機嫌なのは2人。
守君の母(由紀)と彩ちゃんのお父さんだった。
彩「率直に言います。守さんのお父さま。
お母さま。私と守さんの結婚を許してください」
突然彩ちゃんが言い出した。
守君の両親は出方にさすがに驚いていた。
驚いても対処は得ているため
2人は何も答えない。
彩ちゃんのお父さんが必死になる。
彩父「おい。彩。何を言ってるんや?
取り消せ。今のは無し。違うから。
俺は認めていないし認めない」
守君の両親は黙って頷いていた。
彩父はホッとしていた。
彩「お父さんが決めた相手との結婚は
私はしたくないんです。守さん以上の
男性と出会えることはありません」
彩父「お前はまだ高校生やろう。
社会に出たらまた違う。いい男は
いっぱいおるんや」
彩「そうですね。いるかもしれません。
いないかもしれません。いないと思います」
彩ちゃんと彩父の口論が10分続いた。
沢田家は全員黙って聞いていた。
そして・・・
由紀「彩ちゃんだっけ?」
彩「はい」
由紀「あなたのお父さんが言っていることは
間違っていない。おそらく正しい。」
彩「それはわかっています。まだ学生の身分で
将来も捨てるようなお話になるでしょうから」
由紀「へー。賢いね。なのに守がいいの?
はっきりいって守のどこがいいの?こいつは
学校のルールとか普通に破る奴だよ?
社会不適合者タイプって知ってた?」
彩「知ってます。勤勉でもないのに頭もよく
運動神経も高く武道の経験もおありなのは
重々承知しています。私が感じているのは
守さんは天才の部類に入るのじゃないかと
感じています」
由紀「天才?守が?はははっ」
由紀さんが笑い出した。
彩「私も学校では上位の成績なのですが
守さんより学力が劣っているんです。守さんは
塾も行ってないと聞きました。少ない時間で
大きな効率を出す?ということを昔から
教えられてきた結果だと聞きましたがそれでは
説明がつかないぐらい賢いんです」
由紀「あー・・・そうね」
由紀さんには思い当たる節があった。
記憶術や勉強方法を叩き込んでいたから。
彩「仮に実はめちゃくちゃ勉強していて塾にも
通っているとしても理解できないレベルです。
そうだったらバイトなんかできないとも思うので
天才なんだと思っています」
由紀「・・・よく見てるねぇ。彩ちゃん思ったより
頭いいし男を見る目はあるね。びっくりした」
彩「では・・・」
由紀「んー・・・。まだそこは答えない。
彩ちゃんのことは一旦わかった。次は守。
お前はどうなんや?相手の親にアピール
できるなにかあんのか?」
守「えっと・・・」
由紀「彩ちゃんのお父さんから聞いて
あげたらどうですかね?まだ18ですし」
彩父「ごほん・・・。聞く事は何もない。
そもそも私は彩を結婚させる気はない」
由紀「あらら。だって。守。お前から
アピールしないと負けちゃうよ~?」
守「・・・」
彩「守さん・・・」
守君は下を向いたまま黙っていた。
守「俺は・・・じゃない。僕は・・・
まだ何も成し遂げることができない
若造です。正直言って・・・結婚は
早いと思っています・・・」
彩父「ほう。いいね。うん。
よくわかってる」
彩父は機嫌が良くなった。
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