第1568話 日本への帰国

2026年1月1日

第53部-瀬戸の過去-

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守「・・・」

司「・・・」

たった一人でここまでやってきていた。
学生の僕らにはバイトしか経験は無く
理解はできないが異国の地でここまで
対応してやっていくのは難しいのはわかった。
ほとんど不可能に近かった事をやってのけていた。

瀬戸「別に人に威張りたい訳でもない。
お前らに自慢したい話でもない。俺みたいに
なろうと思ってほしくもないし俺と同じようにする必要もない」

守「その・・・医者になってよかった。って
思ったりはしたんですか?見返りというか
努力の結果に対しての見返りというか」

瀬戸「ないな。見返りを求めるような
世界じゃない。医者を途中で挫折して
諦める者も多いのが実情や」

司「その世界で生き残るっていうのも
簡単じゃないってことですか?」

瀬戸「いや。それはない。医者に成る
までが難しいだけ。医師免許とった後は
そうでもない。経験積んでいくだけや」

守「そうなんですか・・・」

守君は何か深く考えていた。
自分が小さく見えていたみたいだった。

野田「瀬戸は他の皆と違ってるからな。
昔から天才肌な所はあった。
そんな奴が全力出したら
こうなったっていうパターン。
ただその分犠牲にしてきたのも多いけどな。
瀬戸は特別やったんよ。
瀬戸が人の下についてること
自体がおかしかった」

司「確かにそうですよね。
なんでわざわざ下についてたんですか?」

瀬戸「一緒にいたい人だったから。
下につくっていう感覚は無かったな。
誰かから困りごとで頼まれたら
基本断らないし無茶して元気を
装う人だったから止めてやらないと
いけないってずっと思ってたかな。
時間を共有したいっていう
のはずっとあったな」

守「柴田さんと安部さんもそんな感じでした。
やっぱりなんかそういうのがあったんですか・・・」

瀬戸「人が集まってきてたな。
惹かれるように。

自分を相手の格に合わせて
接してたからなぁ。

ついてこれない人に対しては
差別してたけどついてきてる人
には手を差し伸べてた」

野田「そうやったな。
俺も結局そうやった。
無茶苦茶やったけど俺も高校で居場所が
なくて辞めようと思った時もそうやったし」

司「先生もそっからきてるんや。だから道場
あんな感じなってるんですね」

守「・・・なるほど。そういうことか。そうなると」

守君は何かを深く考えだしていた。

野田「そろそろ遅くなったわ。終わろう。
もう寝よう。瀬戸。ありがとうな。」

瀬戸「これでよかったんか?」

野田「あぁ。節目の役目は終えた」

瀬戸「そうか。じゃあ終わろう」

もう夜も遅くなっていた。
僕らも就寝し、翌日を迎えていた。

アラン君とリンダちゃんに起こされ
寝不足だけど朝は一緒に遊んだ。

瀬戸さんは仕事に行っていた。

帰る準備をし、ミッシェルさん達に
別れの挨拶をして別れた。

夕方に空港へ着いた。
お土産を色々と買って時間を潰した。

守「先生。色々と考えてたんやけど
俺の考え言ってもいいかな?」

野田「ん?いいぞ」

守「ロバートって人の為に動いてたから
瀬戸さんや先生とか他の人らも集まって
きてたと思うんやけど・・・どうかな?」

野田「なるほど。だいぶ違う感じかな。
ロバートって人の為に動いてなんかない。
守と司のお母さんの為に動くことはあっても
他の人の為に動くようなことはなかった」

守「じゃあ・・・なんで集まるんやろ?」

野田「みんなそれぞれ考えはあるやろうけど。
それは自分の人生で気づいていくやろうな。
人から言われるもんではない。俺だけ答えて
おいてやるけど他の人らには答え求めるなよ。

ロバートは相手にチャンスを与えてた。それを
断らずついてきた人だけが集まった」

守「チャンスって?」

野田「掴める者と掴めない者の差が出る。
掴める者は掴むか逃すか。掴めない者は
掴もうとして掴めないかチャンスがきている
ことにも気づかず逃すか。ってとこ。掴むには
どうしたらいいか?ってことを知らない間に
教えてた。ついてこれない人には求めない。
ついてこれないからといって差別はない。
わかりやすくいうと努力している人の邪魔は
しない。っていうことかなー」

守「チャンスは掴むのは基本ですよ」

野田「そやろ?でも違うねん。一般では。
基本じゃあない。お前ら含め道場の皆も
そうやけど学校でもいいように見られてるやろ?
他の学生は悩んでることが多いのにも気づかず」

司「あっ・・・前にそういうのあったかも。
中学の時いじめられてた子がおって・・・」

野田「2人はその子を差別してるか?
見下したりしているとか」

守「いちいちしてません。」

野田「じゃあその子はお前らをどう見てる?」

司「あれ以来・・・近づいてきます」

野田「そうなるやろうな。そういうのがロバートは
強かった。結果、人が集まってた。点と点が
繋がったら自分の考えになると思う。これは」

守「難しいなぁ・・・」

飛行機の時間になり乗って帰っていった。
4泊5日はあっというまにすぎていった。

そして僕らは日本へ帰って無事に
家に帰った。

第53部-瀬戸の過去- 完

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