第1566話 手紙

2025年12月30日

第53部-瀬戸の過去-

t f B! P L
各自部屋に戻って明日に備えた。
そして翌日の早朝・・・

瀬戸「お疲れさん。休憩しまーす」

結局夜勤明けまで働いていた。

携帯のメールを見ると死神さんから
返事がほしいと連絡が来ていた。

早朝だけど今終わったとメールをした。
するとすぐに返事が返ってきた。

ホテルの前で待ってるから来てくれと。
とりあえずホテルの前へ向かうと死神
さんがホテルの前で待っていた。

明らかに寝ていない様子だった。

宮根「悪いな。明」

瀬戸「気にしないで下さい。
それより寝てないんじゃないですか?」

宮根「まぁな。ちょっとお前に渡したくて
これ。手紙書いた。今度読んでくれ」

瀬戸「えっ?なんで手紙?」

宮根「直接言うのは恥ずいからな。
それと。これ。ご祝儀渡しておく。皆から」

瀬戸「ご祝儀?なんの?」

宮根「今度結婚するんやろ?
おめでとう。」

瀬戸「卓から聞いたん?昨日言った
ばっかやねんけど」

宮根「いや。野田から聞いた。
ミッシェルさんっていう金持ちの人と
婚約してるみたいって」

瀬戸「そうか。野田か・・・」

宮根「昨日両替してもらった金が
俺らからの結婚祝い。幸せにな」

瀬戸「そんな。いいですよわざわざ。
俺・・・別にみんなの結婚式とか
行ってないし。そんなんもらえない」

宮根「気にするな。誰もそんなん
思ってない。お前は自分を犠牲にして
頑張りすぎてるねん。それは皆わかってる。
よくここまでやってきた。辛かったやろう」

瀬戸「そりゃあ・・・辛かったですよ。
でも自分で選んだ道でしたから」

宮根「そんなお前に結婚式に来て
もらえなかったからお祝いしないとか
そういうのは無い。みんな心配してる。
ミッシェルさんがいい人であることを
祈ってる。だからいちいち気にするな。
誰も悪いように思ってないから」

瀬戸「そういってくれたら・・・
救われます。ありがとう」

宮根「頑張れよ。これからも。
応援してる。体に気をつけてくれ」

それだけ話して別れた。
俺は病院へ戻り勤務に戻った。

夜まで働いて家に帰った。
皆はもう観光最終日を迎えて
違う所へ行っていた。

家に帰るとミッシェルが遊びに
来ていた。ミッシェルと結婚式の
予定の話を聞いたり世間話をしていた。

夜も遅くなり寝る前に死神さんから
もらった手紙を読んだ。

拝啓 瀬戸 明 様
あれからもう9年ですか。月日が
流れるのも早いものですね。この手紙は
明と別れた後に書いています。

明を支えてくれているスタッフの人を
呼ばせてもらって明の事を聞きました。

いいスタッフに巡り合えてよかった。って
思ったのが第一印象で安心しました。

スタッフの人達は明を助けられて
いないことを悔やんでいました。
ミスをしても責めない明の姿は違うって
言う事を聞いた時に大事にしているし
大事にされてるのがわかりました。

人の失敗を許せない人に変わって
いたら周りは助けてくれなくなるって
ことを実体験で知っているからでしょう。

スタッフの人。明の周りの人達に
感謝を伝えようと思ってドイツまで
来たのが今回の目的でした。

最初は明に会いに遊びに行こうと
思ってたけど医者で忙しいって言って
状況がわからなかったから野田を先に
行かせて偵察させてきた。

あいつが帰ってきて色々聞いた時に
明の時間は自分で調整できないレベル
と聞いた。全員で話しあって変更して
知り合いに感謝を伝えることにした。

2か月後に結婚する事も聞きました。
おめでとう。ミッシェルさんって人だったかな?

一度会って明を頼む。って言いたかったけど
そこまでするのは明も望んでなかったと思った。
だから知らないふりをしていました。

明が元気でやってること。誰も真似ができない
人に誇れる医者になっていたことはロバートの墓
に報告しておきます。

これからも体に気をつけて。
お幸せになって下さい
           宮根 健太

瀬戸「はぁ・・・変わってないなぁ。
マジで・・・感謝」

ドイツへ来てからも肩書とか立場とかで
周りの人からは敬意の目で見られていたが
この人達は瀬戸 明という人間で見ていた。

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