そして・・・手術室では
瀬戸「血が止まらない。まだ
やられてる箇所あるな」
胸部は強く打っていて大動脈の
損傷がひどく多量の出血をしていた。
後遺症を残させたくなく胸部は重点的に
見て肺も膨らむように施し後遺症として
気胸が出ないように処置をした。
この時に血は全部使ってしまった。
次に腹部を見ていた。
内蔵は損傷していたが破裂は
していなかったので縫合ですんだ。
腸は損傷していたが縫合した。
しかし血がまだ止まらない。
瀬戸「これ以上は・・・危ないか」
少し周りを見た。すると輸血が
来たので持ってきてくれていた。
血は6も増えていた。
すでに患者の血は少なくなっていた
ので輸血をしながら再開した。
肝臓、脾臓、腎臓、膵臓を見て
臓器を隈なく見ていくと強い損傷があり
縫合し止めていく。
瀬戸「ここまでか・・・」
血は止まっていたので手術は終了。
周りを見ると更に輸血が来ていた。
血は更に10も増えていた。
臓器の損傷が多かったので後遺症を
なるべく残させないように腹腔内が汚染
されないように消化液や糞便を取り除く。
血は8は残って手術は終了した。
手術室を後にし着替え等を行う。
時間は午後3時30分になっていた。
患者の家族も来ていて手術の結果を
伝え、術後経過が必要な事を伝えた。
そして受付に行き輸血のことを聞いた。
イワンさんが多くの人を連れてきてくれて
輸血してくれた事を知る。
瀬戸「そうか・・・イワンさんが。
感謝しておかないとな」
受付「それなんですけど・・・あれ」
瀬戸「えっ?イワンさん?」
病院の入口前で座って手を併せて
祈っているイワンさんがそこにいた。
すぐに走ってイワンさんの元へ行く。
小声で小さく独り言をつぶやいていた。
イワン「救って下さい・・・救って下さい。
すみません。血が少なくてすみません」
瀬戸「イワンさん。立ちましょう。
立って下さい」
イワン「あぁ。瀬戸先生。手術は?
うまくいったんですか?」
瀬戸「はい。今終わったばかりです。
輸血ありがとうございました。おかげで
少年の未来は救われました」
イワン「あぁ。よかったぁ。
お役に立ててよかったです。血がもっと
集めれたらよかったんですけどぉ」
瀬戸「十分に足りました。感謝します。
イワンさん1人かと思ってましたから。でも
イワンさんが集めてくれなければ後遺症
が残っていたことでしょう。ありがとう」
イワン「瀬戸先生。よかったぁぁ」
イワンさんは病院前で泣いていた。
中に入れてゆっくりと話をした。
村人に頼み込んでも動いてもらえず
6人だけが動いてくれて後から10人
追加できてくれたことを聞いた。
瀬戸「そうだったんですか?お金は?」
イワン「気にしないで下さい」
瀬戸「いや。気にします。交通費でも
けっこうな出費になるでしょう」
イワン「いいんです。大丈夫ですから」
瀬戸「もしかして・・・イワンさんが
全員分払ったんですか?」
イワン「そうです。みんなもいいって
言ってたんですがそれぐらいはしました」
イワンさんが全員分を払っていた。
交通費を出す余裕も本来はない。
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