第1549話 不安要素

2025年12月5日

第53部-瀬戸の過去-

t f B! P L
スタッフ「どうしましょう。
瀬戸先生。指示下さい。動きます」

瀬戸「・・・手術の準備を進めてくれ。
このまま止まらず。用意をしてくれ」

俺は一旦部屋を出て行く。

スタッフ「どこに行くんですか?」

瀬戸「すぐ戻る。少しの間だけ頼んだ」

スタッフ「瀬戸先生・・・」

このままやっても血は足りない。
どうやっても手術は失敗してしまう。

俺は公衆電話から電話をした。

イワン「・・・もしもし?誰ですか?」

瀬戸「イワンさん。瀬戸です。
突然電話してすみません」

イワン「瀬戸先生?あー。どうしたんですか?
びっくりしましたよ~。驚きました」

瀬戸「すみません。あのですね。
お願いしたいことがありまして・・・」

イワン「どうかしました?言って下さい」

瀬戸「実は・・・今から交通事故に遭った
少年の手術をするのですが・・・A型の血が
圧倒的に足りないんです。他の部署も
足りなくて・・・血の取り合いになってます。
イワンさん。今から病院に来て輸血を
してもらえませんか?」

イワンさんがA型なのは患者なので
知っていた。俺は他にもA型の人に
声をかけて輸血をお願いしようと考えてた。

イワン「わかりました。すぐに行きます。
瀬戸先生。頼ってくれてありがとう」

イワンは何も言わずに即答で返事をしてくれた。

瀬戸「ありがとうございます」

病院へ着いたら受付で俺の名前を出して
献血と言えばいいように伝えた。

他にも声をかけようと電話をするが出なかったり
仕事でいけない等で断られてしまった。

瀬戸「そうですか・・・わかりました。
ご無理を言ってすみませんでした」

そうするうちに時間が過ぎて手術の準備が
整っていた。俺も戻って手術の用意をした。

確認できている怪我の内容を聞いた。
長時間の手術になるのを覚悟した。

瀬戸「わかった。じゃあ行きましょう。
血は・・・3でなんとかする」

時間に間に合わない事を覚悟して
手術に入った。ある分の血でやっていく。

手術に入ってから1時間して
イワンさんが病院にやってきた。

イワン「はぁ・・・はぁ。献血を。
瀬戸先生に献血をしにきました」

受付「ありがとうございます。
ではすぐにこちらへお願いします」

イワン「みんな。ついてきてくれ」

イワンさんは村のみんなに声をかけ
7人連れてやってきてくれていた。

村の人の多くは献血する為に
わざわざ病院まで自費で行きたくない。
行く費用を捻出するのも経済的にきつい。

罵声を浴びせられたりもしたが
そういった理由で断られていた。
だけどイワンさんが必死で頼み込んで
6人は一緒についてきてくれた。

イワンさんが仕事を急遽休んでまで
土下座をして村のみんなに頼み込んで
いたから。

採血室に移動して待ってもらう。
しかしなかなか人が来ない。

受付「・・・そうですか。ダメですか」

採血は注射とは違って看護師は
補助しかできず単独では行えない。

俺が直接指示しておく必要があったが
電話していて時間がなく行えていなかった。

受付から電話をしても別館の部署の
医療補助は昔からしてもらえず他の
医師は受けてくれなかった。

受付へ電話が鳴る。

モニカ「やぁ。スタッフから聞いたけど
別館で採血できないんだって?」

受付「そうなんです。瀬戸医師が
手術に入って誰もいないんです」

モニカ「あたしがやってあげるわ。
ちょっと待ってて。すぐに行く」

受付「わかりました。別館の
看護師に伝えておきます」

夜勤上がりで終わったモニカ医師が
別館へヘルプで来てくれた。

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