第1545話 カルテで

2025年12月1日

第53部-瀬戸の過去-

t f B! P L
 本館へ着き、看護師から
カルテを渡してもらい歩きながら見てた。

クラウゼ「瀬戸医師。大変なんだ。
吐血した後に呼吸困難になって」

瀬戸「・・・違うな。これは・・・
グッドパスチャー症候群じゃねぇか?」

カルテで書かれている内容を見ると
気管支拡張症の疑い。と書いている。
肺がん。肺結核の検査をしたが異常は
なく先天性の原発性線毛機能不全の
疑いも書かれていた。

症状からするとその判断はわかるが
倦怠感、悪寒も同様に出ている。

胸部のレントゲン写真では両側に
境界不明瞭な陰影が見えていた。

グッドパスチャー症候群をまず疑う。
患者の意識を確認すると貧血気味に
なっていた。

瀬戸「看護師。すぐに免疫抑制薬を
用意して打って。落ち着くようだったら
今後は血漿交換療法で進めるように
と俺の名前を書いておいてくれ」

看護師「わかりました」

看護師はすぐに動きテキパキと動く。
動きは早く正確だった。

クラウゼ「勝手なことしていいの?
免疫抑制薬なんて書いてなかった。
調整薬の方がいいんじゃないの?」

瀬戸「だったら最初からそうすればいい。
今日のここの担当はお前だろう。
見習いだろうが患者から見るとお前は
立派な白衣を着た医師や。調整薬が
適切と思うなら俺を呼ばずにやれ」

クラウゼ「そんなこと言われても・・・
見習いが勝手なことはできないから」

瀬戸「上位医長も他の医師も
患者放ってるんやから勝手なことも
何もないやろう。知識があっても経験
が無いなら色々と一致しないぞ?」

カルテにグッドパスチャー症候群の疑い
を記載しながら説教していた。

看護師「瀬戸准教授。すみません。
こちらも来てもらっていいですか?」

瀬戸「はぁ・・・どうした?」

他にも色々と問題が起きていた。
結局休めないまま午前3時になった。

看護師「瀬戸准教授。ありがとう
ございました。色々と助かりました」

看護師連中は俺に頭を下げていた。

瀬戸「いいって。お礼なんて。つーか
こっちの医師はどうなっているんだ?
ちょっと症状と見解が合わないのが
ちらほら見えるんだけどな」

看護師「優秀なんですけどね。
瀬戸准教授が優秀すぎるだけだと
思いましたよ。今日の対応見てて
驚きました。全然違ってました」

瀬戸「あっちは俺1人しかいない
から他の医師よくわからへんねんけど。
教授がチーム戦でやってるのって誤診
の確率を減らそうとしてるからかな?」

看護師「私達も話し合いますよ。
そうするのが一流と言われてますから」

瀬戸「まぁ・・・そやな。正論やんな。
さすがに疲れた。別館で寝るわ。
なんかあったら他の部署の医師に
ヘルプしてもらってくれ。悪いけど」

眠気が限界だった・・・
別館に戻って仮眠室へ向かった。

スタッフ「瀬戸先生。大変です。
今から急患入ります。交通事故です」

瀬戸「マジか・・・。わかった。行く」

深夜の交通事故で受け入れてくれる
病院が無くこっちへ搬送されることに。

状況を聞いて手術の準備に入る。
だいたいの状況を確認し手術に入った。

4時間に及ぶ手術を終え一命はとりとめた。
手術室から出てきたのは午前7時半だった。

スタッフも夜勤明けと引継ぎをし
入れ替わっていた。

スタッフ「おはようございます。瀬戸先生。
昨日から大変だったと聞いています」

瀬戸「あ~。わかる?もう限界・・・。
もうしゃべるのもしんどい・・・仮眠室で
寝させてもらいます・・・」

フラフラで仮眠室へ向かっていく。
しかし・・・まだ寝る事はできなかった。

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