第1544話 ヘロヘロ

2025年11月28日

第53部-瀬戸の過去-

t f B! P L
 急いで白衣に着替えて一緒に向かう。
ヘロヘロで走るのはさすがに辛かった。

現場についた時は看護師が声をかけ
頑張って対応していた。

看護師「瀬戸准教授。これって
急性胃腸炎でしょうか?」

瀬戸「発作があると聞いたが。
ちょっと押しますよ~」

患者の右わき腹やみぞおちを触ると
痛そうにし体温を計ると熱があった。

瀬戸「胆石発作やろ。以前から
食後1~2時間ぐらいで同じような
痛みがありませんでしたか?」

患者「たまにありました・・・」

瀬戸「食べ物改善しましょうね。
辛いでしょう。もうすぐ落ち着きます
からねぇ。そのままいて下さいね」

声をかけて意識を保たせていた。

瀬戸「カルテ見た?胆石発作やったら
レントゲンですぐに分かるやろうから
カルテに書いてるやろ」

クラウゼ「カルテ?どこにあるんですか」

瀬戸「担当医に聞いておけよ」

看護師「あります。これです」

看護師がカルテをすぐに出して渡した。
そこにはちゃんと書かれていた。
手術日も決められていた。

瀬戸「油とるなって書いてる。
味気ない病院食が嫌で隠れてなんか
脂っこいのを食べてたんやろ。
手術の日は立ち会って勉強しとき」

クラウゼ「ありがとう。助かったよ」

大きなトラブルもなくよかった。
しんどくて別館へ戻ろうとした。

その時・・・ナースコールが鳴る。
看護師が急いで向かっていく。

瀬戸「行かないのか?」

クラウゼ「なぜ?」

瀬戸「行けるんだったら一緒に
いった方が診るの早いだろう」

クラウゼ「俺はまだ見習いだから。
勝手なことはできないんだ」

瀬戸「はぁ・・・そうですか。
当直も意味ないな。それ」

看護師「クラウゼ先生。
様子が変です。来て下さい」

クラウゼ「・・・えっ?はい」

瀬戸「いってらっしゃい。先生」

クラウゼは不安そうに向かう。
俺は別館へ帰っていった。

別館へ戻るとスタッフが
電話を受けていた。

電話はクラウゼからだった。

クラウゼ「血を吐いているんだ。
カルテを見てもよくわからない。
どうすればいい?」

瀬戸「知るか。エリートコース
歩んでるのにもっと悩んで考えろ」

言ってくる意味がわからない。
電話をすぐに切った。

スタッフ「先生。大変ですね。
でもあれが本館の医師の実態
なんですよ。以前から」

瀬戸「そういえば教授が言ってたな。
優秀な医師が足りないって」

スタッフ「みんな頭が良すぎますから。
自分では何もしないんですよね」

瀬戸「そんなもんなんかな。
ベトナムの研修の時にそういった話を
先生としてたな。悲しくなるな」

話をしているとまた電話が鳴った。

看護師「瀬戸先生。電話です。
クラウゼ先生からです」

電話を変わった。

クラウゼ「もしもし。俺なりに色々
やってみたけど悪くなってて・・・
カルテを見てもよくわからないんだ
お願いだけどもう1回来てくれ」

瀬戸「・・・はぁ。わかった」

スタッフに言ってもう一度
本館へ向かった。

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