タクシー「どちらまで?」
瀬戸「・・・ここに行ってくれる?」
招待状を渡して住所を教える。
タクシー運転手は驚いていた。
時間は午後9時30分。
30分程でつくと言う事だった。
タクシー「こんな時間から行く
ような場所ではないですよ?
怪しまれますよ。大丈夫ですか?」
瀬戸「わからない。でも一応いって
おかないと行けない気がしててね」
ミッシェルには行けなかったお詫びを
タクシーの中でメールを打った。
ミッシェルは来ていただいたお客様を
丁重に送り返して時間が経過していた。
ミッシェルは携帯を確認するとメールが
チカチカしていて読む。
ミッシェルは急いで瀬戸に電話をした。
瀬戸「もしもし」
ミッシェル「今どこですか?こっちに向かう
って何時ぐらいに着くのですか?」
瀬戸「30分ぐらいかかるみたいで。
10時ぐらいらしいです。プレゼントを
何も持ってないんですけどどっか近くで
売ってたらよろうと思っています」
ミッシェル「プレゼントはいりません。
来て下さい。待っていますから」
瀬戸「すみません」
電話を切った。
タクシー「彼女ですか?」
瀬戸「違います。さすがに眠いので
着いたら起こして下さい・・・」
タクシー「わかりました。」
着くまでタクシーの中で寝ていた。
あっという間に到着し起こされた。
タクシー代を多めに払いすぐ帰る
のでちょっと待ってもらっていた。
ミッシェル「セト氏・・・。遅かったですね。
もうパーティは終わりましたよ」
瀬戸「すみません」
ミッシェル「お仕事だったんですか?」
瀬戸「いえ。野暮用がありまして。
仕事は午後7時30には終わった
んですけど」
ミッシェルは肩の力を抜いて笑った。
ミッシェル「来てくれないと思ってました。
でも遅刻でもいいから来てくれたのは
嬉しいです。ありがとう」
瀬戸「約束でしたからね。一応。
プレゼントは無いから最悪ですけど」
ミッシェル「初めてです。プレゼントを
持ってこなかった人。レディーに対して
失礼ですよね?」
瀬戸「そうですね。おっしゃるとおりです。
逆の立場でしたらお気持ちはわかります」
ミッシェル「あなたは何も言わないから。
用意できなかった理由を言ってくれれば
いいですのに。時間がなかったって」
瀬戸「それはダメでしょう。誕生日・・・
なんですから。用意はするべきでした」
瀬戸は何かを思い出していた・・・
ミッシェルは落ち込む瀬戸に気づいた。
ミッシェル「何かありましたか?」
瀬戸「いえ。ちょっと昔のことを。
日本でいる時に小さい時から1つ上の
幼馴染がいたんですけど・・・そういえば
何があっても用意してた人だったから・・・
見せてくれてたのに・・・忙しいからって・・・
忘れてたことを思い出して・・・」
ミッシェル「辛い思い出ですか?
やっとポーカーフェイスが溶けた気がします」
瀬戸「楽しかった思い出です。あの頃は
本当に楽しかった。あの頃を思い出すと
俺は弱くなってしまう」
ミッシェル「楽しかったのに?」
瀬戸「これ以上は言いません。ただ・・・
プレゼントは渡すべきでした。誕生日おめでとう
ございます。後日必ず送るようにします」
瀬戸は頭を下げて去ろうとした。
ミッシェル「待って下さい。私あなたが
来ないから今日縁が無かったと思って
終わって諦めようとしてたんです」
ミッシェルが瀬戸に話しかける。
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