第1539話 誕生日会

2025年11月21日

第53部-瀬戸の過去-

t f B! P L
 翌日からはまた忙しい日々となり
休みもとれずなかなか家に帰れる
状況でもなかった。

そして3か月近くが過ぎてきていた。
明日はミッシェルの誕生日会だった。

約束通りできるだけ予定は空けていたので
なんとか行ける予定にはなっていた。

瀬戸「もう完治してます。経過もいいですし
もう大丈夫です。これで治療完了です」

イワン「よかったぁ。先生。ありがとう
ございました。」

イワンの家族が全員で病院に治療が
完了したことを伝えた。

イワン「先生。いつもありがとうございます。
実は明日うちの息子の誕生日なんです。
あんまりもてなしはできませんが。よかったら
明日夜ごはんでも食べに家に来てください。
家族だけで祝うことしかできないので・・・
妻がシチュ―を作りますから」

妻「ぜひ。いらして下さい。子供も喜びます」

瀬戸「明日・・ですかぁ」

イワン「あっ。わかってます。先生はお若いのに
ずっと我々の為に働いて帰れないって聞きました。
無理にとは言いませんがよかったら来てください」

瀬戸「・・・わかりました。ありがとうございます」

イワンさんは俺に何度も頭を下げ家族と共に
病院から家に帰っていった。

瀬戸「参ったなぁ。どうしようか」

貧困層の多くは誕生日を祝えない。
ケーキを買ったりごちそうを作れるほどの
余裕がなく、友達を呼ぶことも難しい。

子供達は寂しい思いをしながらただ
何も知らずに過ごしていくだけだった。

そのまま働き病院で泊まり翌日も
午後4時まで働いて仕事が終わった。

休憩室へ行き少し休んでいた。

瀬戸「あ~。疲れた。帰りたい。
そしてゆっくり寝たい」

スタッフ「お疲れ様でした。今日は
手術の予定も無いので
もう終わりじゃないんですか?」

瀬戸「そうなんだけどね~。
お誘いをもらってて困ってる」

スタッフ「大変ですね。先生は。
・・・ん?はい。こちら急患です」

瀬戸「代わって。もしもし」

事故があり今から患者が緊急搬送
で運ばれてくる。状況を聞いて用意する。

瀬戸「急患。交通事故。頭から血がでてる。
10分で到着してくるから状況見て
オペに入る準備をお願いします」

スタッフ「わかりました」

緊急で対応する。こういう事は多い。
予定通りに行く方が難しい状況だった。

患者が運ばれ緊急手術に入る。
時間は刻々と過ぎていく。

午後6時になり携帯に電話が鳴る。

ミッシェル「出ない・・・はぁ。
来てくれないのかなぁ。ダメかなぁ」

午後6時30分になりまた電話をするが
電話には出なかった。

ミッシェル「もう・・・諦めようかなぁ」

そして時間は午後7時になった。
ミッシェルのパーティは始まっていた。

それから20分が過ぎて手術が終わった。
急いで片づけをし、スタッフと経過を話しする。

瀬戸「よし。ではお疲れ様。着替えて帰ります。
またオンコールあったら連絡して下さい」

急いで病院を出て雑貨屋に向かった。

瀬戸「どういうのがええんかな?どんなんが
好きなんやろう」

適当に年頃が好きそうなのをいっぱい
詰めてもらった。よくわからなかったから。

瀬戸「じゃあ行くか。おっ。タクシー」

タクシーに乗り込み急いで向かう。
タクシーは行きたがらないので近くに
ついたら降ろしてもらうように伝えた。

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