瀬戸「羨ましい限りですね」
ミッシェル「羨ましいと思って
いませんよね?絶対に」
瀬戸「思ってますよ」
本当はなんとも思っていない。
話を合わせてただけだった。
ミッシェル「思っていたら聞いて
きますよ。あなたの親の仕事は?って」
瀬戸「あー。確かに。そうなるか。
じゃあ聞きますよ。あなたの親の仕事は?」
ミッシェル「Linde。私はそこの三女」
瀬戸「へー。」
ミッシェル「ちょっと。すごい薄い反応。
ドイツで言えば皆わかってくれるのに」
瀬戸「世間知らずなもので」
ミッシェル「不思議ですね。セト氏は
会社員ではないのですか?」
瀬戸「どうなんでしょう。会社員って
いえば会社員だと思いますが」
ミッシェル「サラリーマンっぽくないん
ですよねー。サラリーマンだったらもっと
反応してもらえるはずなんですけど。
関係ありそうな所聞いて回っても
誰も知らないっていうのでおかしいと
思っていたんですけど。セト氏はどこの
企業に勤めているんですか?」
瀬戸「・・・内緒。言わない」
ミッシェル「言ってくださいよー。
もっと昇進とかさせますからー。
売上必要でしたら私協力しますし
もっと早い時間で仕事が終わるように
CEOに直談判しますから」
瀬戸「いえ。いいです。
そういうのとは違うので。」
ミッシェルはすねていた。
何度も仕事を聞こうとしてきたが
いちいち言わなかった。
色々とコース料理を食べていき
時間はあっというまに過ぎていった。
瀬戸「思ったより美味しかったですね。
時間も過ぎるのが早かったです」
ミッシェル「今日はすごい楽しかったです。
また是非食事に行きましょう。そうだ。
これ。渡したかったんです」
ミッシェルは鞄から封筒を取り出した。
ミッシェル「私の誕生日パーティの
案内状です。是非来て下さい。
お待ちしています。必要であれば
フリーダイヤルに電話してもらえば
送迎もつけますから」
瀬戸「あぁ。わかりました。
行けるかどうがわかりませんが」
ミッシェル「是非来て下さい」
瀬戸「できるだけ行くようにします。
では支払いしてきますね。えーっと」
店員を呼んでカードを出す。
店員は困った様子で支配人を
呼びに行った。少し待つと支配人
がやってきた。
支配人「今日のお支払いは
結構です。すでにいただいてます」
瀬戸「え?まだ何も払ってませんよ」
支配人「ミッシェルお嬢様から
お代はいただけませんから」
瀬戸「そうですか。じゃあ僕の分だけ
これで支払っておいて下さい。
久々の料理美味しかったです」
ミッシェル「それでしたら私が2人分
払います。セト氏は結構ですから」
瀬戸「いや。俺は一般人やし。
せめて俺の分だけは支払っておきます」
ミッシェル「やはり素晴らしい人ですね。
セト氏。ここは私が支払いますから。
その代わりに誕生部パーティの日に
私に何かプレゼントを買って下さい。
なんでもいいです。」
ミッシェルがブラックカードを差し出す。
支配人は困りつつ何度もミッシェルに
確認し支払い手続きしていた。
瀬戸「ミッシェルさんはできた人ですね。
驚きました。選べる側の人間なのですから
もっと有意義に過ごせばいいですのに」
ミッシェル「ふふっ。私も驚いています。
セト氏が私を特別扱いしないことに。
これが普通っていう感じなんですかね」
午後9時を過ぎ、その場で別れて
その日は帰っていった。
0 件のコメント:
コメントを投稿