外へ出ると高価なお土産を
渡された。中身を見るとワインや
食べ物等がぎっちり入っていた。
瀬戸「さて。帰ろうか。この俺の
お土産明日他のスタッフで分けるわ」
スタッフ「私らのも分けますよ」
瀬戸「あー。いいって。皆のは家族で
分けたり自分で味わってくれ。俺は
本当こういうのあっても食べないし。
基本ミューズリーしか食べてない」
スタッフ「わかりました。ありがとう
ございます」
瀬戸「じゃあタクシー呼ぼうか。って
みんな自家用車で送迎付きなの?」
外ではタクシーが並んでると思ったら
運転手付きの高級車に乗り込んで
帰っていっていた。
タクシーではなかった。
教授「Mr.瀬戸。ちょうどよかった。
ちょっと話ができないか?」
教授に声をかけられた。
教授の部下達も一緒だった。
少し喫茶店で話がしたいという事だった。
こっちのスタッフは明日朝が早いので
先に帰らせた。そして喫茶店へ入る。
教授「どうだったかね?今日のパーティ。
楽しんでいただいたかね?」
瀬戸「新鮮でしたね。日本じゃ考えられない
ようなパーティでした。教授の力ですかね?」
部下「Mr.瀬戸。教授に向かってそんな口の
聞き方はないだろう」
教授「よい。彼はそれでいい」
教授はコーヒーを置いた。
教授「君に話したいことがあってね。
君は今の病院をどう思う?率直な
意見を聞かせてほしい」
瀬戸「何も思いません。逆に聞かせて
欲しいのですが、教授の部下達は
どのように思われてるのですか?」
教授「ふむ。みんなはどう思う?」
部下「教授のような素晴らしい医者が
足りていません。」
教授「はぁ・・・。そういうことじゃない」
瀬戸「教育されてますねー。素晴らしい」
教授へのヨイショが見えていた。
出世にはそういうのは必要だと感じる。
教授「君の考えを聞きたくてね。
聞き方を変えよう。今の病院の運営は
このままでいいと思うかね?」
瀬戸「何も思いませんよ。期待もしてない。
あなた方と私達の扱いは明らかに違ってる。
結果、命の重さは金持ちかどうかで違ってる」
教授「そうだね。金持ちには最高の医療。
貧困には最低限な医療。これはしょうがない。
ただ最近は・・・助けられる命が助けられていない。
それを知っているか?」
瀬戸「こっちの部署のことですか?」
教授「違う。我々の部署でだ」
瀬戸「それは知らない。なんで?なんでそんな
ことが起きてる?」
教授「最高な医療を提供しているが・・・
その分医者の知識が少なくなっている。
私達の時代とは変わった。技術や医療は
進化をしたが医師のレベルは退化している」
瀬戸「難しい病気が増えたからですか?
ドイツ人は肥満が多いからわかるけど」
教授「君を見る前までは何も思わなかった。
トーマス医師と話をするといつも君の話になる
君は難病の人間の成功率が高い。私は・・・
君ほどの腕はないだろう」
部下「教授。それはないでしょう」
教授「君達は変わりなさい。彼の書くカルテと
患者の病気と治療提案を見てみなさい。
時間がある時でいい。私は見て驚いた」
瀬戸「そんな驚きますか?特別なカルテを
書いていませんが」
教授「あぁ。驚いたよ。君は理学療法まで
書いてQOLまで書いていたんだから。」
部下「なぜ?彼は医者でしょう?
そこは我々でなくてもできるだろう」
瀬戸「うちの部署はだいたい人が
いませんからね。PT(理学療法士)は
必要だし。いないからとっときましたよ」
部下「君はスポーツに関わりたいのかい?」
瀬戸「まさか。スポーツとかはそっちの部署に
一流がいっぱいいるでしょう。こっちの部署の
患者はそういうのではないですので」
教授「彼はOsteopathie(オステオパシー)だ。
わかるか?東洋医学と解剖学用語のな」
部下「オステオパシー?嘘でしょう。
そんなのは数人しかいませんよ」
オステオパシーは筋肉や神経だけでなく
臓器等の内臓も含めて全身を調整していく
治療法で難解な療法だった。
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