第1530話 だっさい服装

2025年11月10日

第53部-瀬戸の過去-

t f B! P L
 ?「へい。あれ見ろよ。だっさい服装の
連中がいるよ」

?「本当ね。初めて見る顔よね」

金持ちの息子・娘はこういった場で
何度も顔をあわせているので知り合い
が多い。

明らかに場慣れしていない3人を
見下していた。

その3人に気づくのは他にもいる。
教授の部下も気づいていた。

部下「教授。あそこに移民者の部署の
スタッフ達がいます。どうします?」

教授「なに?そうなのか。彼らがかい?
なぜあんな端っこに?こっちへ呼んで
きてくれないか?」

部下「わかりました」

教授の周りには色々挨拶に来られる
人が多く身動きがとれなかった。

部下は3人の元へ向かって見下す。。

部下「君達。うちの病院の者だね?
教授が呼んでいる。こっちへ来て」

スタッフ「えっ?そうなんですか?」

部下の後をついて教授の方へ向かった。
教授の周りの部下の後ろで黙って立ってた。

教授は後ろにいる部下達を3人も含めて
紹介してくれていた。少しでも顔見知りに
してくれようとしていたのがわかった。

しかし動けないのが苦痛だった。
挨拶の後に礼をするだけ。

パーティも時間が進み司会から
今回の手術を成功させた教授が壇上に
呼ばれスピーチをすることになった。

部下達は頷きながら聞いていた。
こういう姿勢がエリートであり
本来見習うべき姿と3人は感じた。

3人は自分達はこうはなれないと悟る。
エリートはエリートの努力をしていたから。

戻ってきた教授の後ろで3人はさっきと
同じようにして挨拶と礼をしていた。
時間は早く過ぎていき午後7時30分になった。

その頃・・・

瀬戸「あ~。終わったぁ。皆ぁお疲れぇ」

手術が無事に終わって少し休んでいた。
俺の今日の予定は全て終わっていた。

瀬戸「思ったより早く終わったな。どうしよ」

スタッフ「行ったらいいんじゃないですか?
タクシーで30分もあれば行けますから」

瀬戸「招待状無いしな。ドイツ人って
東洋人嫌うとこあるから嫌なんだよな。
更に金持ちのあいつらは嫌やねんよ」

スタッフ「瀬戸医師は大丈夫ですよ。
あの3人は勇気を出して行ったんで
すから。行ってあげて下さい」

瀬戸「勇気?」

スタッフ「3人も場違いですから本当は
行きたくないって言ってましたよ。ただ
瀬戸医師がせっかく行くことを進めて
くれたから無駄にせず行ってるんですよ」

瀬戸「チャンスじゃないの?せっかくの
あーいうのって知り合いになれるのに」

スタッフ「地位が無いときついだけですよ。
私も昔出たことありますけど辛いもんです」

瀬戸「そうかぁ。そんなもんなんかなぁ」

スタッフ「だから行ってあげて下さい。
行けるんなら行ってあげてほしいです」

瀬戸「そうか。わかった。じゃあ行くわ。
オンコールあったら呼んでくれればいいから」

スタッフ「わかりました。楽しんできて下さい」

俺は病院に置いているスーツを着て
会場へタクシーで向かっていった。

時間は午後8時になり、3人はずっと
教授の後ろに立ち挨拶と礼をしていた。

少しすると外から騒ぎ声が聞こえだした。
なんか揉めているようだった。

受付「招待状は?」

瀬戸「ない」

受付「では通せません。お帰り下さい」

瀬戸「別にええやろ。入らせてくれよ」

受付「無茶苦茶ですね。今日が何の
パーティか知ってるんですか?」

瀬戸「OPLLが上手くいったパーティ」

受付「OPLL?なんのことですか?」

瀬戸「手術が上手くいったってこと。
それでいいか?」

俺は不審者扱いを受けていた。
まぁ・・・しょうがないがこの時は上流階級
のパーティなんて知らなかった。

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