第1519話 即席チーム
家に帰るとアランが母親のミッシェルさんの所へ
言って嬉しそうに話をしていた。
どうも守君が強かったことを話しているようだった。
守「ミッシェルさん。すみません。先生知りませんか?
先生がいないんですけど」
ミッシェル「カイモノヲタノミマシタ。
ソトヘイキマシタヨ。モウスグモドッテクルデショウ」
守「わかりました。ありがとうございました」
先生は買い物に出かけていた。
僕たちはその間にリンダちゃんと一緒に
おママごとをして遊んで時間を過ごした。
途中からボードゲームをアラン君もいれて遊んでた。
そうしている間に時間が過ぎて夕方になった。
野田「ただいまぁっと。ミッシェルさーん。
どこ置いてたらいいですかねぇ」
先生が帰ってきた。なんかいっぱい買っていた。
今日もパーティをするみたいだった。
先生もボードゲームに混じって時間を過ごす。
夜7時になった時に瀬戸さんが帰ってきた。
ミッシェルさんが出迎えに行く。
僕達も玄関まで一緒に迎えにいった。
野田「お帰り。ほんまに早かったな~。
オンコールは無かったん?」
瀬戸「あぁ。今日は代わりを頼んできた。
電話が鳴っても俺は行かへんから安心しろ」
先生と瀬戸さんが話をして部屋へ行く。
瀬戸さんは着替えてリビングへきた。
アラン君とリンダちゃんが瀬戸さんに来る。
いつもこんな早く帰ってくることはないらしく
瀬戸さんは軽く2人と話をして今日のことを
嬉しそうに話していた。
野田「さてと。じゃあやって行こうかぁ。
準備はもうできてるねーん」
先生はすき焼きを作っていた。
野田「ほら。司と守も手伝えって」
僕と守君も手伝って煮込んでいた。
割り下は日本から持ってきていた。
司「あれ?生卵がないけど」
野田「司。覚えとけ。ドイツは生卵を
食べる文化が無いねん。危険や」
司「えっ?そうなの?なんで?」
ドイツの生卵は殺菌処理をしていない。
だいたい食べるとお腹を壊してしまう。
瀬戸「お前。死にかけてたよな」
野田「お前が教えへんからやんけ。
黙って食ってる所見てただけって
なんやねん。教えろよな。マジで」
昔先生が瀬戸さんの所に泊まりに
きた時に卵ごはんを食べたらしい。
司「へぇ。文化の違いやねぇ。
海外ってなんかすごいなー」
守「先生。じゃあどう食べるの?
もしかして割りしただけ?
野田「当然そうなるな。さぁできた。
食べようぜ。アラン。リンダ。これが
前に約束した日本の料理。すき焼きや」
アラン・リンダ「わぁ~。すごーい」
以前に来た時に食べたいと言われていた
すき焼きを先生は覚えて作ったということだった。
みんなでワイワイしながらご飯を食べて
楽しい時間を過ごしていた。
先生は一人でうるさくしていて瀬戸さんに
色々と突っ込まれていた。
僕と守君はアラン君とリンダちゃんとも
仲良くなり、ご飯の後はゲームで遊んでいた。
そして時間は午後10時になり、
アラン君とリンダちゃんはミッシェルさんに連れられ
寝に自分達の部屋へ戻っていった。
瀬戸「さて。じゃあ本題に入ろうか。
飲み物や食べ物は適当にあるから好きに食え」
大量のジュースにお菓子が用意されていた。
瀬戸さんと先生と守君と僕で円形に座った。
瀬戸「・・・どっから話そうか」
野田「医者の見習い時代からでいい。
アメリカの学生時代は苦労しすぎや。
言葉で表現できるような苦労じゃない」」
瀬戸「そうか・・・」
瀬戸さんは下を向いて何かを色々と
思い出しているようだった。
そして瀬戸さんが話を始めた。
僕達はこの話をきいたことがきっかけで
将来について真剣に向き合うようになる。
第52部 -ドイツ遠征- 完
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