第1514話 嫌

2025年10月17日

第52部-ドイツ旅行-

t f B! P L
騒ぎ出してから数分が過ぎ
公園に人が集まってきだした。

守「目立ってきたか・・・」

司「でも同年代ぐらいの人達
だから大丈夫じゃない?」

同年代は通報はしない。
未成年は聞かれるのが面倒だから

守「通報されなくても大人の
目にふれると困るやろ」

守君が歩き出したので
僕も後ろをついていこうとした。

その時・・・
女の子の集団がアラン達の方へ

みんなが女の子達を見ていた。
そしてなんか穏やかになった。

僕と守君は近寄るのをやめて
黙って見ていることにした。

女の子はアランを心配してた。
アランが殴った相手の方がひどいのに。

少しするとアランが女の子の
話を無視して僕達の方へやってきた。

アラン「帰りましょう」

司「いいの?なんかまだ
終わってないみたいだけど」

アラン「いいんです。邪魔が
入りましたから」

守「邪魔・・・ねぇ」

相手側がアランの名前を呼ぶ。

チキンとだけ聞こえたがアラン
は無視していた。

守「アラン。待とうか。
お前もしかしてあいつらから
標的されてんのって・・・
嫉妬されてんのちゃうか?」

アラン「は?嫉妬?
なんですか?嫉妬って」

守「羨ましがられてるってことや。
嫉妬されてるんやったら今ここで
帰ってしまったらあかん」

司「なるほどね。そんな感じやわ。
あーあ。アラン君も面倒やねー」

アラン「??」

倒した相手に言っていたのは
多分相手を見下す言葉だろう。

アランがいなければ・・・
アランだけちやほやされて・・・

とかそういうのが相手にはあって
アランにちょっかいかけてきてる。

という事をアランは気づいてない。
狙われてるとだけ思ってしまってる

原因が女の子とかになれば
男は余計に面白くないだろう。

守「アラン。戻るぞ。
無駄な喧嘩ばっかしても無駄や。
ここで終わらせてしまうぞ」

アラン「僕は勝ったんですよ?
もう今日はこれでいいですから」

僕はアランの帰り道を防ぐ為に
正面に回り込んだ。

司「今日はこれでいい。ってのは
また今度も起きるよ?」

アランは立ち止まる。

守君がアランの首根っこを持ち
無理やり連れて戻りにいった。

守「アラン。いいか?今から
嫌でもこう言えよ・・・」

ボソボソと伝えながら戻った。

アラン「嫌ですよ。そんなの。
でも僕勝ったんですよ?」

守「そう言え。女の子がおるから
嫌なんわかるが相手の立場が悪い」

アラン「嫌ですよぉ・・・」

守「言えないのなら・・・
アラン。お前はその程度や。
これから先相手にはできない」

司「無駄に敵だけ増えるよ?」

アラン「うううーーー」

そしてみんなの元へ・・・
アランは下を向いていた。

そしてドイツ語で謝りだした。
守君が言っていたのは・・・

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