第1513話 嫉妬される立場

2025年10月16日

第52部-ドイツ旅行-

t f B! P L
野田「そりゃなー。違うよ。
アランの周りにはお前らおらへん。
お前らの周りには他のみんなが
おるやろ?環境が全然違う。
一緒にして考えるのは間違ってると
思ってるけど?」

僕はハッと気がついた。

僕らの周りには他の道場生がいた。
だけどアラン君にはその環境がない

司「・・・すいませんでした。
なるべく話し合いでできるように
説得してみます」

野田「アランの状況と親の状況を
考えて司と守で出せる最大限の
答えでやればいい。アランの環境は
恵まれてるから嫉妬される立場や。
そういう点では司に近いかもな」

司「僕に?」

野田「あぁ。恵まれてる奴ってのは
恵まれてない者の気持ちもわからんし
考えたこともないやろ。考える必要も
ないけどな。まぁ考えてこい」

司「はい。失礼します」

先生に伝え守君の元へ行った。
そして歩く道中で先生の言っていた
事を話してた。

守「そっかぁ。そうかもなぁ。
今回話し合いでもっていくかー」

守君は理解が早かった。

司「話し合いなんて全然考えて
なかったよ。言葉無理やしさー。
当人同士で話すしかないよね」

守「そやなー。難しいな。
ただ瀬戸さんがアランにそこまで
教えてなかったのもわかったわ」

司「だね。空手だけでも十分に
戦えるもんね」

そうこう話しているうちに
公園へついた。

15人ぐらい集まっていた。
中学生や高校生も交じっていた。

これがただの小学生同士の
喧嘩か?と思った。

向こうからはアランと同じぐらいの
が一人でてきた。

アランも向かっていった。

司「因縁ある同士なのかな?」

守「ようわからへん。でも
それやったらやらせた方が
ええと思うけど。司は?」

司「僕もそう思う」

相手も一人。
他は応援となると止めたとしても
また同じ構図になる。
だから止めない事にした。

周りはドイツ語で応援しだす。
応援されているみたいだった。

アランは構え相手も構える。
同じ空手同士みたいだった。

アラン「YaaA---!!」

アランから攻撃し喧嘩が
始まった。

周りは盛り上がっていた。

司「大丈夫そうだね」

守「ただの殴りあいやな。
どっかで止めればいいか」

空手の殴りあいの喧嘩なので
あまり危ない感じは受けなかった

なので見守ることにした。

5分程過ぎ・・・
アランが勝ったようだ。

アランがドイツ語で相手に
向かって怒りながら何か言ってた

なんて言ってるかわからない。

ただ相手側が今度は怒って
アランへ走って向かってきてた。

アラン側も向かっていく。
僕と守君は動かずに見ていた。

司「乱闘前みたいやけど?」

守「そやな。なんなんやろな」

言い争いが起きていた。
周りは色々と興奮しだしてた。

ちょっと雰囲気が危なくなってきた

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