第1507話 喧嘩を教えて

2025年10月8日

第52部-ドイツ旅行-

t f B! P L
アラン君に連れられて
僕らはどこかわからずに
連れていかれていた。

体育館に連れられて
中に入ってみると・・・

司「なんか色々やってる」

アラン「ここではなんでも
色々とやってますよ」

アラン君に連れられて奥へ行く。
誰もいないスペースが空いてた。

アラン「ではお願いします」

司「なにを?」

アラン「喧嘩を教えて下さい。
喧嘩っていう格闘技知りたいです
2人は喧嘩が強いと聞いてます」

司「ちょっと。喧嘩とか。
あーここ日本ちゃうか」

守「でもなんで喧嘩?
アランは確か空手とかやってる
って言ってなかったっけ?
それでどうにもならんのか?」

アラン「・・・なります。
実際喧嘩することもありません」

司「じゃあなんで?ちなみに
僕は喧嘩弱いから先に行っとく」

守「それに格闘技でもない。
ちょっと間違ってるぞ。
喧嘩=street fightやから」

アラン「パパとママに・・・
言わないで下さい。

僕の学校でイジメられてる子が
います。僕はそのイジメが暴力で
やられてるのを最近知りました。

なのでやめるように話しました。
やめるって言ってくれました。

そしたら今度は高校生の兄を呼んで
きて僕を脅してきました。

僕は空手を習っているし空手をする
気でいたので構えました。

そうすると向こうも怒りました。
その時僕はびびってしまいました。

でもその時いじめてる同級生が
兄を止めました。僕がパパの息子と
わかったからみたいです。

ただ・・・それから僕はその兄の
ことにびびってしまって・・・
パパにその事を話しました。

パパは・・・空手で仮に僕が
倒して勝ったとしても相手は
またやってくるだろうなって。
空手は護身や人助けには
使えるけど今回のような場合なら
格上相手には勝てないからやめとけと。

僕は喧嘩が強くなりたいんです」

慣れない日本語で話してくれた。
つたないけどなんとなく分かった。

司「プライドやね。男の」

アラン「おにいちゃん」

気持ちはわかる。けど・・・

守「気持ちはわかるけどな。
けど・・・やめとけ」

アラン「なんでですか?」

守「手を出してないからや。
小学生が高校生倒したってなると
すごいけど高校生の立場がない。

アランのプライドよりも高校生の
負けたプライドがでっかくなる」

司「そう・・・そうやねん。
アラン。君のやろうとしている
ことは正義じゃない。間違ってる」

守「おー。司が言うとはねー」

アラン「でも・・・パパは」

司「きつい言い方をするけど
アランが弱いからそんな事を
言ったんじゃないと思う。

びびったからでもない。

誰かがいじめられているのを
見て正義感でその同級生を
助けようとしてるから。

そういう強さっていうのは
いじめっ子に向けてるだけで
誰かが見ている場じゃなかった?

誰も見ていない時に向けて
やってたことだった?」

アラン「・・・見てました。
女の子がいたから・・・つい」

司「そういう場でそういう
かっこいいことしてたら
イジメてる方は逃げ道がないよ?

逃げ道なくして追い詰めるような
やり方っていうのは弱いんだよ」

この説明でわかるだろうか・・・
僕は小学生相手に必死に説明した

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