守「俺らなんかが相手に
してもらうのは本来おかしい
っていうぐらいみたいや」
司「・・・何だったの?
じゃあ僕ら邪魔しに来たって
いうようなこと?」
守「あぁ・・・そうかもな。
俺ら相手にしてる時間あれば
人一人助けれるんやからな」
司「・・・」
守「それに・・・瀬戸さんが
時間を作るって言ってくれた分
その分は他に何ヶ月も待たせてる
偉い人らを余計待たす事になる。
大人の事情っていうのも絡む」
司「申し訳ないよね・・・。
そっち優先してほしい」
守「昨日のあのホテルも・・・
瀬戸さんが直々に電話をして
とってくれたらしくてな。
それって行為自体は普通やけど
瀬戸さんが直々に話をしたら
あのホテルの人が瀬戸さんの
名前で勝手にグレード上げて
くれたらしいわ」
司「えっ?あんなでかい
ホテルを?なんで?」
守「さぁな・・・そこ聞く前に
アランが帰ってきたから」
司「そっか・・・」
僕らは黙りこんで考えてた。
黙って試合を見ていた。
そこへ中学生と高校生ぐらいの
団体もやってきだした。
サッカーボールとユニフォーム
みたいなのを持ってたから多分
ここで練習したりしてるんだろう。
数人がこっちを見て
「チンチャンチョン」と連呼してた
僕らがわかんないとわかると大声で
チンチャンチョン!チンチャンチョンと
連呼して笑っていた。
司「多分バカにされてるよね?」
守「そうやろうな」
僕らは煽り耐性が高いのでバカに
されてたとしてもよくわかんないので
無視していた。
アラン君達がサッカーを終えて
こっちへ帰ってきた時に聞く。
守「チンチャンチョンって何?」
アラン「あ~・・・それは」
言いにくそうだった。
アラン「チャイニーズって事。
Chinese.って言われてて僕らハーフ
がイジメでよく言われたりしてた」
司・守「あ~。なるほどぉ」
ゲルマン人からすると東洋人の僕らは
珍しく東洋のイメージも知られてない。
アジアはよくバカにされるらしく
アラン君もそういう時があったらしい。
アラン「でもおにいちゃんたちを
ぶじょくするのはゆるせないので
ひとこといってきます」
守「待て待て待て」
司「ちょっと。アラン君。
そんなんいいよ。僕ら別に怒ってる
訳じゃあないから」
意外なのがアラン君が年上に向かって
いこうとする行動力だった。
僕らはそんな事望んでいないので
ちょっと焦りながら止めた。
アラン「・・・じゃあやめます。
すみませんでした」
そして中学生・高校生ぐらいの
連中がサッカーを始めていた時に
アラン君らもサッカーを呼ばれてた。
人数足りないから一緒にサッカーを
しようと呼んでくれていた。
僕らはまた見ておくからと言って
アラン君達はまたサッカーへ交じった
サッカーでこうやって世代が繋がる
っていうのは意外な感じだった。
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