第1500話 観光客用

2025年9月29日

第52部-ドイツ旅行-

t f B! P L
司「あれ・・・
メニュー全然わかんない」

全てドイツ語で書かれてた。

野田「そやなー。俺もわからん」

先生が店員を呼んで違う
メニューを頼んでくれた。

野田「ほれ。選んでいいぞ」

司「ありがとう。・・・って
これ全部英語やんかぁ」

野田「観光客用やぞ~」

観光客用のメニューだった。
先生はニヤニヤしていた。

司「ダメだ。英語勉強しよ。
英語が世界標準とか・・・
今ここで身に染みたよ」

日本にいれば関係がない。
だけど世界に出れば・・・
言葉が通じないというのが
どれだけ不便なのかを知った。

先生と守君が適当に頼んで
くれて僕達はビールとチーズを
メインに適当に頼んでくれた。

司「はぁ~。チーズ美味しい。
チーズってこんな美味しいんやね」

野田「日本のチーズがたいした
ことないだけや。ほれ。これも食え」

司「なに?この青いスジとか。
まぁいいや。・・・くっさ」

野田「ブルーチーズ。アオカビで
熟成したチーズ」

司「ぶはっ・・・カビ?」

守「それは大丈夫や。司。
お前今恥かいてるで」

司「そうなの?カビ入りなのに」

野田「納豆食うやんけ。だいたい
そういう原理と一緒」

司「あっ。そっか」

海外に出ると自分が何も知らない
っていうことを思い知らされる。

楽しい食事も終わってホテルへ
戻ってすぐに寝た。

そして翌日朝早くに起きて
タクシーで出発した。

15分ほどしてなんか高そうな
住宅街についた。

住宅街の前で降りて歩く。

司「すっご~。なんか高そうな
地域みたいなんやけど」

守「瀬戸さんって何してる人
でしたっけ?」

野田「あぁ。あいつは医者。
確か・・・外科医や」

司「医者?すっご」

守「医者なら納得できるなー」

医者で成功してるからこんな
大きい住宅に住んでると思った。

僕らは何も知らなかったから。

そう言ってる内に着いた。
先生が呼び出しボタンを押す。

中から母親らしき綺麗な品の
あるブロンドの人が出てきて
先生に何度も頭を下げていた。

守「・・・」

先生も困っていたようで何度も
頭を下げ僕らも礼をして中へ。

中に入るとお城のような家で
吹き抜けが高くお手伝いさんもいた。

僕らを見るなり友好的に歓迎し
気が楽になるようにもてなしてくれる

時折聞きとれるのはmr,setoという
瀬戸さんの名前だけだった。

司「なんでなんで?」

守「先生・・・瀬戸さんって」

??「ハーイ。カモンミー」

守君が先生に話しかける間に
お手伝いさんに呼ばれて移動する。

大きいテーブルの席にパンやら
デザートやら用意されていて僕らは
席に座った。

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