父「ただいま~っと」
司「お帰り~」
玄関まで僕は迎えにいった
父「ちょっと待ってくれ。
さすがに着替えさせてくれ」
司「あっ。うん。ごめん」
父さんがゆっくりしてから
リビングで話をしようと
していたが・・・
京美もいたので話しづらい。
司「2人で話しがしたい」
父「・・・そやな。司の
部屋行くか」
僕の部屋に移動して座る。
司「大学の事なんやけど」
父「うん」
司「この前先生に大学卒業
と高卒の違いっていうのを
教えられて・・・」
先生からの説明をそのまま
父さんに話をした。その上
で自分のやりたい事もなく
大学に行ったその先に何が
あるかわからない事を話した。
父「なーるほーどなぁ。
ようそこまで考えたもんやな」
司「父さんは大卒でしょ?
実際やっぱり違う?」
父「野田が言ってた通りや。
実際は大卒か高卒かの違いは
そんな大したことあらへん。
違うのは相手の反応やな。
後は決断力と問題解決ぐらいや
俺も司ぐらいの時はなー。
大学なんて考えてなかったし
大学に行くって考えすら
なかったからなー」
司「考えてなかったの?」
父「一切無かったね。
高卒と大卒の違いとか教えて
もらってなかったしなー。
ちなみに俺は夜間大学やから」
司「じゃあどこで?どこで
行く気になったの?」
父「高3の秋から。遅かったのも
あったかもな。その時も
別に大学に行く気はなかった。
でもな・・・
ロバートの話なるけどいいか?」
司「あっ。うん」
父さんは僕に気を遣う。
僕も父さんに気を遣う。
父「進路指導入る時にな・・・
今いるみんな全員大学なんて
考えてなかったんやけどロバートは
大学に行こう。って言っててな。
鹿角・・やない。柴田も安部も
あいつらも大学卒業してるねん。
俺らにも全員大学へ行ける者は
行け。なにがなんでもって・・・
もちろん俺らは意味がわからへん。
成績はまぁよかった方やし学校では
問題ならんようにうまく色々やってた
からよかったけどなんでかわからへん。
全員がなんでか聞いたんや。
その時は野田の言ったんとは違う。
「大学には高い教養がある。
周りにも頭いいのが集まる。
大学を卒業した者としてない者は
出せる結果が違う。
未成年じゃなくなった時に社会で
使えるのは努力よりも学歴と資格。
それに大卒まで行ったって結果は
それなりに過程やってきてるって事。
そんなみんなと会いたい。
そんで困った時はそれぞれ自分の
得意分野で助け合えるような関係を
成年なっても続けていきたい」
って事を言っててな。
成年なった後の人生って長いやろ?
だったらどっちをとるべきかってのは
面倒くさいけど大学やなー。って感じ」
父さんの進路の決め方が雑だったのに
驚いた。そんな感じで決めた人とは
思えなかったから。
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