理子「司がその為だけに
大学行くとは思わないです。
言っていいのかわからないけど
前に・・・司が言ってました
大学には行かないって・・」
野田「えっ?マジで?」
理子「はい・・・」
野田「ふーん。まぁもうすぐ
話はするけど行くと思うよ。
あいつの家金持ちだし。
知ってるでしょ?理子ちゃんは」
理子「知ってますけど・・・
行かない理由を聞いたので」
野田「理由?なんなの?」
理子「言えません・・・
これだけは言えません」
野田「もしかして・・・
理子ちゃん・・・知ってんの?」
理子「何をですか?」
野田「いや・・・悪い。
俺もこれは言えなくてね」
司が行かない理由としたら
親への遠慮しか考えれない。
だけどそれを理子ちゃんが
知ってるとも思えなかった。
野田「まぁわかった。
それを決めるのも司の判断やし
俺が強制することではないから。
行かないなら行かない。
行くなら行く。
それは司が判断すればいい」
理子「強制じゃないんですか?」
野田「強制?なんで?」
理子「いえ・・・強制的にさせて
るんじゃないかな?って思って」
野田「強制は中学生まで。
司の場合は中学の2年半ぐらいだけ
が強制。今は自由参加やで」
理子「じゃあなんで司は・・・
そっちを選んでるんですか?」
野田「知らない。司がそう判断を
してるだけでしょ。あるとしたら
道場の連中達がいるからちゃうかな」
理子「そうなんですか・・・」
野田「司に聞いてよ。
俺は司だけの先生じゃないから。
じゃあ理子ちゃん。俺はそろそろ
司の親達とご飯行く時間やから
悪い。そろそろ終わろう」
理子「はい」
席を立ち支払いをする。
野田「領収書きって。
名前は宮根で」
理子「私の分は出します」
野田「いいのいいの」
領収書を「宮根」で切って
店前で理子ちゃんと別れた。
野田「気をつけて帰ってねー。
司に理子ちゃんとなんかあった
とか誤解されんのも嫌やから
今日の事は話ししておいてねー」
理子「はい。わかりました。
色々とありがとうございました」
理子は電車に乗り家に帰るまで
色々と考えていた。
理子「問題解決かぁ・・・
そんな事考えた事なかったなぁ」
理子はバイトをしているので
お客様のクレームとかで考えれる
ような場面を思い出していた。
すみません。すみません。としか
謝れない時から経験を積んで色々
と対応もできるようになった所もある。
他の人と同じように対応をしているのに
相手の反応は違ったりすることもある。
これが学歴で変わるとは思えないが
考える力で変わるとは考えた事がなかった
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