第1484話 大学って

2025年9月5日

第51部-早期進路指導-

t f B! P L
野田「結局はさー。
不安なの?理子ちゃんは」

理子「はい。不安です」

野田「そっか。じゃあさー
理子ちゃん大学まで行きなよ」

理子「えっ?大学?
なんでですか?それと司と
どう関係あるんですか?」

野田「関係はまだないかな。
ただ・・・俺は来年の3月に
全員に大学に行けって言うよ。

そこで司が行かないって言えば
理子ちゃんも行かなくていいと
思うけど差が開くのが嫌って
言うなら理子ちゃんは行かなきゃ」

理子「大学と・・・司との関係の
関係性が全然わかりませんが」

野田「司だけじゃないけど。
ただ司が大学に行くって決めて
理子ちゃん行かないとなったら
どうすんの?また俺のとこ来て
差が開くって嘆くの?」

理子「だから。大学がなんで」

野田「行かないとわかんない。
行って卒業すれば人生変わるから」

理子「・・・えっ?」

野田「少なくとも俺はね・・・
そうしなければ並べなかった。
司の親やその他の人達とはね。

理子ちゃんとは少し違うけど
高学歴と対等になるには必要だよ。

大学卒業してると人脈とか広がる。
転職でもいいけど職は多く選べる。

その大学で出会う人はやっぱり
同じレベルぐらいの人になる。

理子ちゃんが大学に行けばもっと
大きい何かに出会ったり見つかる

今はわかんないと思う。
だけど司には来年の3月に今の話
をもっと具体的にはしてる。

選ぶ選ばないは司が決めるやろう
その時理子ちゃんはどうするか?」

理子「司が行くなら・・・
私も行きます。でも・・」

野田「でも?」

理子「なんでそんなことを司に
いちいち教えるんですか?
教える必要なんてないと思います。
司が選ぶ人生は司がどこかで
気づけばいいんじゃないですか?」

野田「気づける?理子ちゃんは」

理子「・・・無理です。だけど
今知らなくてもいいと思います。
そんな先のこととか・・・」

野田「人生は1回きりだよ?」

理子「・・・」

理子は黙ってしまった。
なぜか先生に何も言えなくなった。

野田「たった1回の人生やから
誰かが教えてくれないと気づく事さえ
できないんだからもったいないって。

司が今で満足してるとしたなら
俺の話しなんて聞こうともしないと
思うよ?司が俺の話しなんて聞かない
ように理子ちゃんが動けばどう?」

理子「・・・」

野田「・・・まぁ理子ちゃんが
司と不安感じてるのはわかったよ。

不安消すなら大学行けばいいよ。
そうすれば差なんてなくなるから。

やることも一気に多くなるしね」

理子「大学って・・・そんなに
行く事が大事なんですか?」

野田「卒業が大事。そっからは
学歴がもの言う人生が待ってるよ。

仕事ができるできないじゃなくて
学歴があるかどうかで判断されたり
することも多くなるよ」

理子「それは違うと・・・」

野田「違わない。違うと思ってると
年齢を重ねるごとに痛い思いするよ」

これが実際の社会だから・・・
仕事はできても学歴がある方が出世
しているのを見て悔しい思いを
してる人は多いだろう。

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