バレーが終わってからは
平凡に数日が過ぎ期末試験が
終わって気楽になっていた。
司「んー。疲れたぁ。
期末も終わったし気分的に
楽になったなー」
守「けっ。本来なら俺たちも」
司「うん・・・そうだね。
はぁ・・・辛いよねー」
そう・・・僕達は暗かった。
というのもテストが始まる
少し前に先生に呼ばれて道場で
ちょっとへこむ話をされた。
僕らが道場に呼ばれて・・・
司「すんませーん」
守「来ましたけどぉ?」
野田「おう。来たか。
ちょっとこっちきてくれ」
先生と僕達は事務室へ移動した。
お茶を飲みながら話をした。
沈黙が続き空気が重くなった中
先生がゆっくりと口を開いた。
野田「今年の選択決断旅行・・
覚えてるか?」
司「ええ。そりゃ覚えてます。
僕ら海外いけるんですよね?」
野田「しっかり覚えてるなー。
まぁその事なんやけどな。この
冬休みに行ってもらおうと手配
してんねん」
守「おー。いいじゃないですか。
バイト休む予定にしときますよ」
野田「いやいやいや。ちょっと待って。
それでな。その旅行なんやけど」
司「なんかあるんですか?」
嫌な予感だけがしてきた。
野田「達成した3年だけに
行かせてやりたいねん」
司・守「えっ?なんで?」
野田「うん。まぁ一年で断食
やりよったんは長年やってて
お前らが初めてでなー。
今までは我慢した3年の卒業
旅行みたいに思ってたんやけど
そこに2年のお前らが入って
しまうと3年の旅行としては
司と守も残ってしまうねん。
やりきったからそれはそれで
2年も一緒って思ってた旅行
のツアー打ち合わせしてたけど」
司「問題があるんですか?」
野田「特に問題はない。
ただ・・・達成した3年だけで
行かせてやりたいって思うだけ。
国内の合宿とかそういうのは
先輩後輩も合わせて行ってるけど
同年代だけで行くのはこの達成
した時以外はなかってん」
守「先生は行くんでしょ?」
野田「行かない行かない。
どの時期でも俺はずっと
道場にでていたでしょ?」
司「そっか。確かにそうだ」
先生は生徒達だけで行かせる。
ツアーコンダクターがいるので
大人は数人入ってるという話しだった
野田「だから・・・悪いっ。
達成したのに今回勘弁してくれ」
先生は僕らに頭を下げた。
僕らも先生が3年の為を考えての
理由だったので受け入れた。
司「わかりました」
守「しょうがないですね」
野田「悪い。
ただ来年の今の2年が達成した時は
一緒に行く権利はあるから。
だから来年は達成せんくても
ええからな」
守「わかりました」
司「ありがとうございます」
野田「それとな・・・」
先生が真面目な表情になっていた。
そしてこれが本題だと気づかなかった
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