綱吉は一歩下がり杉野さんが
上がってた球をそのまま打つ。
ブロックに多田さんがつく。
ドシッ・・・トンッ・・・
多田さんのブロックに当たり
ボールは僕らのコートへ落ちた
守「わざと当てたな・・・」
司「終わらせられた・・・」
杉野さんはわざと多田さんの
ブロックの手に当てていた。
僕らがどうしようもないように。
ピッピッピーーーーッ
長いホイッスルが鳴らされた。
3対25で僕らは負けた。
そして整列して挨拶をする。
三井「おもろかったわ。
最後だけ」
守「あざっす」
司「お疲れ様でした。
強かったです」
杉野「あっさりしてんなぁ。
なんか言いたい事あるやろ?」
守「無いです。お疲れ様でした」
魂輝「無いみたいです。
僕らは敗者ですので」
杉野「汚いとかなんか言えよ~。
あっさりしすぎやねん」
僕らは荷物を整理して
さっさと移動した。
これから表彰式があるけど
それまで僕らは全員で話をした。
これが最後だから。
守「お疲れ様でした。優勝は
できなかったですけど」
多田「ううん。頑張ったよ。
最後はすっごい楽しかった」
木塚「うん。終わった時は
なんか悔しかったけど・・・
今までの悔しいとなんか違う」
多田さん達は泣き出した。
初めてちゃんと負けた悔し涙を
流していた。
僕らから最後に話をしだす。
司「3ヶ月だけでしたけど
このみんなで戦えてここまで
やれた事はいい経験になりました。
ありがとうございましたっ」
守「優勝させる事はできなくて
申し訳なかったですけど俺らは
全力で勝ちを探してました。
ありがとうございました」
魂輝「勝てなかったですけど
おもしろかったです。バレー」
多田「ありがとう。こちらこそ
色々ありがとう」
増山「年下やのに。こっちが
教えてもらうばかりで・・・
あたしらがもっとできてれば」
魂輝「できてなかったから
僕らは出会って繋がれたです。
優勝できなかったのは僕らが
弱かっただけの結果です」
司「魂輝君の言う通りです。
多田さん達は弱くないです。
今日の結果で・・・これから
このチームも人が増えれば
いいですね」
本部「それではー。今から
表彰を始めますので各チーム
は集まってくださーい」
これから表彰式が始まる。
僕らは荷物を持った。
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