守「よしっ。いけた。
結果オーライや」
多田「よかったぁ。
これほとんど失敗してたのに」
司「難しいですもんね。
リスク負った甲斐あった」
僕らは相手コートを見てた。
こっちをなめんな。と。
三井「やられたなぁ~。
司と守と魂輝だけチェック
しといて問題ないはずやけど」
杉野「おとりに使うとはな。
やっぱ分家か。騙されたわ」
綱吉「でも必死でしょ。
リスクの方が高そうやったし」
相手は冷静に見てくる。
僕たちにもう手はなかった。
司「こっからどうすんの?」
守「どうもできねぇ・・・
ただ考えろ。この最中に」
得点は3対23。
増山さんがサーブを打つ。
コートの奥の方へ打った。
相手はレシーブで高く上げる
守「うわっ。マジか」
司「乱れてまうやんか」
さっき無いって言ったのに
無いって選択肢をやってきた
多田さん達は動揺する。
三井「できない訳じゃない。
それぐらいわかってるやろ」
守「ええ。助かりましたよ。
同じ派閥じゃなかったら
やられてましたけどね」
僕らには耐性があった。
「無い」っていうブラフを
立ててあえて相手が「無い」
と思った選択肢を選ぶのは
僕達の戦術では初歩だった。
落下地点に綱吉が入り
こっちのコートを見てた。
綱吉「よしっ」
綱吉は球に合わせて飛ぶ。
アタックで構えていた。
司「くそっ。飛ぶしかない」
僕と守君でツーアタックに
備えてブロックする。
飛ばない訳にいかなかった。
ここで打たれる訳にもいかない
ので飛ぶ以外選択できなかった。
綱吉はアタックを止めて空中で
トスへ変え平行でレフトへ上げた
多田「すごい。そんなジャンプ
トスなんて普通できへんよ」
木塚「駆け引きが多すぎる。
これが本気なん?無理やわ」
杉野さんがボールに合わせて
飛ぶ。ブロックはいない。
完全にフリーだった。
杉野「もらったぁぁ」
三井「違う。対角や。
ストレートには打つな」
杉野「!?」
杉野は無理やり体制を変え
対角にアタックをした。
バチンッ・・・トンッ・・
球は木塚さんと増山さんの
間に落ち拾えなかった。
杉野「そうか・・・魂輝か
悪ぃ。危なかったわ」
三井「フリーにさせられても
おかしくない位置やったからな
守達は守達で誘ってきてたわ。
フリーに見せかけてな」
ストレートで思いっきり打って
もらえるようにフリーになって
たのにかかってくれなかった。
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