ローテーションして
僕も前衛に廻った。
サーブは増山さん。
守「増山さん。サーブ
ですけどコートの奥目に
打って下さい」
守君が指示を出す。
増山さんは黙ってうなづいた。
普通にサーブを打って
奥の方でレシーブされる。
しかし・・・セッターに
返ってきた球は普通だった。
三井「気づくの遅いけどな。
それでも気づいたのは偉い」
奥の方へ打つと高いレシーブは
セッターとの距離感が取れにくく
なりミスが発生しやすくもなる。
なので奥の方へ打たせた。
セッターへ綱吉が入り球はライト
の末次にAクイックで上がった。
バシイッ・・・ドンッ・・・
末次「なっ・・マジか?」
木塚「お願い。拾ってぇ」
木塚さんがスパイクを拾った。
アタックの位置にたまたまいた
司「ライトからアタックするのは
バレバレやって。なめすぎやわ」
レフトは僕と守君がいる。
当然ブロックは避ける。
さらに魂輝君がレシーブにいた。
完全に圧倒してくるのなら
僕らのいないライトで来るのは
予測しやすかった。
もしレフトで来たらきたで
僕らが対応するだけだったから。
守「任せてっ。司ぁ」
守君がトスに入る。
司「できんの?いけるか?」
相手チームの真似をする。
守君のトスはできない事は
ないが素人レベルだ。
僕にブロックが2枚つく。
もう1枚は守君についていた。
多田さんはフリーだ。
だけど上げても追いつかれる。
トンッ
守君が僕にトスを上げるが
失敗して手前に上げてた。
僕は上がった位置に走る。
相手チームもすぐに反応して
上がったボールへ向かった。
木塚「みんな反応早すぎる。
なにこれ?こんなに早いの?」
みんな呆然とただ見ていた。
僕にブロックが3枚ついた。
打ち分けるコースはない。
ただ思いっきり打つしか
なかった。
しかし・・・僕は打たない。
球は僕の後ろを通り過ぎる。
その後ろから多田さんが
走って回り込んできていた。
多田「追いつくっ。追いつくの」
三井「ダメだ。レシーブ。
レシーブ備えろぉ。やられた」
全員が僕に合わせて飛んでいた。
ブロックは僕しか見ていなかった
ので全員がかかっていた。
多田さんが球に追いつくが打てない。
ただ押し込んだだけだった。
その押し込んだ球が
相手のコートに落ちた。
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