第1471話 プライドの戦い

2025年8月19日

第50部-強制的バレー 決勝編-

t f B! P L
サーブは相手チームから
僕のとこへ飛んできた。

司「うわっ・・・と」

伸びてくるサーブだった。
球は守君のいる所へ高く上がった

守君が落下地点の少し横へ入る。

杉野「ん?真似すんのか?」

まさか・・・ツーアタック?
相手が全員集中しだす。
後衛はレシーブで構えていた。

守「なるほど・・・」

守君は落下地点に入り飛んだ。
杉野さんと綱吉がブロックで飛ぶ。

杉野「決めさせる訳にはいかん。
きっちり止めさしてもらう」

ツーアタックはそんな簡単に
できるようなもんじゃない。

決めさせる訳にはいかなかった。

守はボールに会わせて
スパイクを打った。

僕らは全員魅入っていた。

バシイッ・・・チッ・・・

スパイクで打った球は
少し上へと打たれていた。

杉野の指にかすってそのまま
コートの外へ飛んでいった。

守「よしっ。うまくいったやろ。
さっきの仕返しや」

綱吉「やられましたね」

杉野「あぁ。今のはやられた。
やらせる訳にはいかんかったから
ブロックで止める事しか考えて
なかった」

しかし後ろから見ている僕達や
他の人達にはいまいち判断が
つきにくかった。

審判は相手チームに得点が
入ったとジェスチャーした。

守「あれ?なんで?」

ノータッチと判断されていた。
触ったかどうかわからないから

そこへ杉野が近づいた。

杉野「今のは俺が触ってました。
相手の得点ですんで
訂正して下さい」

司「おー。なになに?
それをそっちが言うの?」

杉野が自分から訂正を言った。
観客は無駄に味方につく。

得点は2対23になった。

魂輝「こっちが悪役に
されてしまってますよ?
負けてますのに。守」

守「今考えてる・・・
ここまで完全にやられてると
ただ負ける訳にもいかへん」

最後の最後に悪役にされて
負けるほど僕達もおとなしくない。

三井「そうそう。それそれ。
後2点やけど楽しましてくれ」

杉野「無駄な抵抗が見たい」

綱吉「ここまでやらないと
そうならないのは遅いかなー」

相手は相手で後2点なのに
僕達を叩き潰しにくる。

残り2点。プライドの戦いだ。

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