三井「せっかくさぁ。
守達がいるからサーブ
ミスってもいいぞ」
杉野「あかんあかん。
もしかしたらそうやって
ミスるの待ってくれてる
かもしれへんぞ?」
司「・・・」
僕らの反応を見ている。
僕らは動じなかった。
早く終わってほしかったから。
綱吉「全然動じてませんよ?
もうちょっと点とらないと
焦らないんじゃないですか?」
そしてまた僕達を見ていた。
やる気はなかったから別にいいが
やり方がけっこう拷問だった。
守「そんな追い詰める?」
司「拷問のやり方やんか」
杉野「さすがに表に出ないなぁ。
となるともうちょっとこのままで
点をとってしまおうや」
三井「そうやな。そうしよう」
敵にまわると本当に嫌だった。
分家と本家の合同はお互いが
補う部分が大きいから嫌だった。
それからも僕達がレシーブして
ママさん達がアタックするが
ずっと3枚ブロックがついてた。
徹底的に潰しにきていた。
手加減なんてそこにはない。
強者による弱者の潰し方。
僕らもこのやり方は学んできている。
そして得点は0対21になってた。
ママさん達はボロボロだった。
トスが上がっても3枚ついてると
もう打たなくなっていた。
三井「そろそろいいんじゃね?
守達こうなっても動かないって
ことはやる気ねーんじゃね?」
守「・・・」
司「・・・」
後4点。もう少しで終わる。
相手チームからのサーブ。
わざとサーブをミスッた。
僕らは黙ってローテーション
した。守君が前衛へ上がった。
1対21で試合が再開する。
木塚さんがサーブをする。
相手コートへ入れた。
松尾が高くレシーブをして
杉野さんが落下地点の横へ
入りコートを見ていた。
三井「俺にあげてくれ」
三井さんが呼び込む。
ブロックの相手は守君だった。
杉野「しゃあねーな。
ほれ・・・決めろよ」
杉野さんが落下地点へ入り
オープンでトスを上げた。
三井さんが深く沈む。
守君も沈み込み三井さんの
動きに合わせて飛ぶ。
左手を後ろに引いていた。
守「左かいっ。クロスか」
守君は左のスパイクに備え
腕を横へ振りコースを遮る。
ただ三井さんのジャンプの
方が高い。ここまで適度に
交代しながら勝ち上がって
きているので体力が残ってた。
僕と魂輝君はレシーブで構える
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