司「どんまい」
守「どんまい」
思ってもない事を言った。
やるだけやってもらって試合が
終わってくれればいいから。
再び相手チームのサーブ。
今度は魂輝君の方へ。
ボールがなかなか落ちず
伸びてきていた。
魂輝「もうっ・・・」
ドンッ・・・
魂輝君は体制を崩したが
ボールはなんとかセンターへ。
増山さんがライトへ上げる。
木塚さんがアタックを打つ。
そこへブロックが3枚もいた。
バチイイッ・・・タンッ・・
三井「こんなもんですか。
せっかく3枚もついてんのに」
木塚「こっちにも3枚?
なんでそんな捨て身なの?」
3枚でついてきている。
もし逆に上げていたら
フリーになるのにと思ってた。
得点は0対2。
またも相手からのサーブ。
今度も守君がサーブを拾う。
セッターへなんとか返った。
増山さんはライトの
木塚さんへ上げた。
そこにまた3枚でついてた。
バチイイッ・・・タンッ・・
木塚「ええっ・・・無理や」
三井「残念でしたぁ~」
3枚の圧力にやられる。
相手コートへ飛ばせない。
ブロックの圧力でママさん達
の攻撃意欲は消されてしまった。
得点は0対3。
司「えげつないなぁ」
守「3枚もついたんなよな。
1枚でも止めるやろうにわざわざ
3枚もつくとかえぐいわ」
その後試合は進んでいき・・・
得点は0対14になっていた。
僕らはタイムアウトをとった。
そして作戦を練り直す。
しかし・・・
木塚「無理。あのブロックは
止められる気しかせえへん」
多田「止められるん辛い。
全然手を抜いてくれへんし」
司「いやいやいや。手を
抜いてくれるとこなんて
どこも無いと思いますが」
増山「もう棄権したい。
これ以上やっても無理やって」
守「無理でしょうけど
せっかくやからやりたいって
言ったんじゃないですか」
ママさん達は完全に心が
折られてしまっていた。
ここに来るまでの練習試合で
負けてきて散々だったことも
あった。だけどまだやれてた
しかしこれだけ圧倒されると
もうやりたくないと思ってしまう
のもしょうがない。
相手のやり方が上手かった。
心を折るのには十分な試合運び
だったから。
0 件のコメント:
コメントを投稿