第1466話 圧倒的

2025年8月12日

第50部-強制的バレー 決勝編-

t f B! P L
司「あーあ。やっぱ両打ちだ。
どうする?僕らと一緒やで」

守「そうやろうなぁ。
ライトから左で打つと
結構ブロックかわせるねんなぁ
右と左で使い分けてタイミング
を取らせにくくもなるし・・」

司「面倒くさいね。やっぱり」

実力も相当ある。ただ実力だけで
言えば福田クラブの方がほんの
少しだけ上だろう。

ただ完全にやり方が上を行ってる。

難度も繰り返して積み上げてきた
精度の高いプレーではなく・・・
点の取れるプレーを選んでいた。

相手の動きを見てその中の弱い
部分をついてきていた。

いやらしいやり方だけど・・・
その嫌な事をやり続けるからこそ
彼らは強く悪役になってしまっていた。

それに・・・容赦も情けもない。

何もできない相手に対して何もさせず
相手をバカにする事もなく相手の全力を
出させずただ圧倒的に点を取った。

そしてこのセット・・・

3対25で取られてしまった。
(3点はサーブミスによるもの)

三井「はい。これで王手。
次は・・・守のとこか」

綱吉「最後には丁度いいですね。
きっちり倒したい相手ですし」

杉野「そうやなぁ~。ここまで
つまんなかったし楽しめそうや」

三井「消化試合も疲れるしなー。
最後は真剣にいっちゃうか~」

三井さん達は僕らに聞こえる
ように言ってきていた。

司「もっと聞こえないように
言ってくれたらいいのに・・

煽ってるのか威嚇してんのか
わかんないけど受けてしまうよ」

守「ほんまに・・・最悪や・・
敵に廻すと本当面倒くさいな」

魂輝「僕がなんとか拾いますから
司と守で突破口開いて下さい」

守「いや。俺らもレシーブやから。
最後は思い出参加なだけ」

司「そうそう。足が限界」

僕らは僕らで冷めていた。
最初からこの代表戦に関しては
出る気がなかったから。

コートをチェンジして第2セット
が始まる。お互いに礼をした。

三井さん達はニコニコしていた。
すごく楽しそうになっていた。

サーブは相手チームから。

布陣
ーーーーーーーー
 ○  ○  ○
多田 増山 木塚

 ○  ○  ○
 守  司  魂輝

持元がサーブを打ってきた。
守君の所へ飛んできた。

それはただのサーブだった。
守君はレシーブで返す。

セッターの増山さんに返す。
レフトの多田さんへ上げた。

多田さんがアタックする。
そこへブロックが3枚もいた。

バチイイッ・・・タンッ・・

多田さんよりも高く飛び
滞空時間も長く止められた。

多田「高い・・・無理や」

三井「なに?そんなもん?
3枚も必要なかった?」

その1回のアタックで点が
取れないと思う威圧だった。

自分よりも高いのが3枚も
つかれると精神的にやられる。

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