司「あーあ。やっぱ両打ちだ。
どうする?僕らと一緒やで」
守「そうやろうなぁ。
ライトから左で打つと
結構ブロックかわせるねんなぁ
右と左で使い分けてタイミング
を取らせにくくもなるし・・」
司「面倒くさいね。やっぱり」
実力も相当ある。ただ実力だけで
言えば福田クラブの方がほんの
少しだけ上だろう。
ただ完全にやり方が上を行ってる。
難度も繰り返して積み上げてきた
精度の高いプレーではなく・・・
点の取れるプレーを選んでいた。
相手の動きを見てその中の弱い
部分をついてきていた。
いやらしいやり方だけど・・・
その嫌な事をやり続けるからこそ
彼らは強く悪役になってしまっていた。
それに・・・容赦も情けもない。
何もできない相手に対して何もさせず
相手をバカにする事もなく相手の全力を
出させずただ圧倒的に点を取った。
そしてこのセット・・・
3対25で取られてしまった。
(3点はサーブミスによるもの)
三井「はい。これで王手。
次は・・・守のとこか」
綱吉「最後には丁度いいですね。
きっちり倒したい相手ですし」
杉野「そうやなぁ~。ここまで
つまんなかったし楽しめそうや」
三井「消化試合も疲れるしなー。
最後は真剣にいっちゃうか~」
三井さん達は僕らに聞こえる
ように言ってきていた。
司「もっと聞こえないように
言ってくれたらいいのに・・
煽ってるのか威嚇してんのか
わかんないけど受けてしまうよ」
守「ほんまに・・・最悪や・・
敵に廻すと本当面倒くさいな」
魂輝「僕がなんとか拾いますから
司と守で突破口開いて下さい」
守「いや。俺らもレシーブやから。
最後は思い出参加なだけ」
司「そうそう。足が限界」
僕らは僕らで冷めていた。
最初からこの代表戦に関しては
出る気がなかったから。
コートをチェンジして第2セット
が始まる。お互いに礼をした。
三井さん達はニコニコしていた。
すごく楽しそうになっていた。
サーブは相手チームから。
布陣
ーーーーーーーー
○ ○ ○
多田 増山 木塚
○ ○ ○
守 司 魂輝
持元がサーブを打ってきた。
守君の所へ飛んできた。
それはただのサーブだった。
守君はレシーブで返す。
セッターの増山さんに返す。
レフトの多田さんへ上げた。
多田さんがアタックする。
そこへブロックが3枚もいた。
バチイイッ・・・タンッ・・
多田さんよりも高く飛び
滞空時間も長く止められた。
多田「高い・・・無理や」
三井「なに?そんなもん?
3枚も必要なかった?」
その1回のアタックで点が
取れないと思う威圧だった。
自分よりも高いのが3枚も
つかれると精神的にやられる。
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