第1465話 最悪

2025年8月11日

第50部-強制的バレー 決勝編-

t f B! P L
守「司。タマ・・・見てた?」

司「うん・・・見てた・・・
もしかして・・最悪じゃない?」

魂輝「最悪で間違いないです。
僕は今ので想像つきました」

守「だよなー。あれあかんよな。
攻撃する側もトスが上がるか
上がらないのかギリギリまで
待たされてたら・・・ブロックも
反応なんてできへんもんなぁ」

司「賭けにでるしかない。
飛んだら飛んだで無駄なジャンプ
なるし・・・本当に最悪」

魂輝「ブロックも分散されてます。
人のいないゾーンがどうしても
広がってしまってますし」

三井さん達の攻撃は・・・
パターンが決まっていない。

まず両サイドに分かれている
のには大きな意味があった。

両サイドに広がる事によって
マークは1枚ずつセンターから
普段よりも離れてしまう。

普段より多く離れてしまう事に
ほんの数秒のカバーは遅れる。

陥りやすい状況としては
ブロックする時は1枚のブロック
で終わる事が多くなる。もしくは
走ってきたブロッカーによる中途
半端なブロック程度。

それに気づいたとしても・・・
福田クラブは5点取られてきづく

両サイドに広がっているからと
言って自分達は通常の位置で待機。

そうすればツーアタックにも
対応ができると考えた。

綱吉がドライブサーブを相手の
コートに的確に入れよく崩してた。

司「あれだけ練習してたんだろうね
サーブに関しては」

僕らのやってきた事と同じだ。
僕らは結局ただのフローターサーブ
の練習がほとんどだったけど。

相手は返すぐらいしかできない。
ペースは完全にとられていた。

ボールはまた高くレシーブをして
落下地点の横に松尾がつく。

相手チームの位置を見て動き
ボールへ向かって飛ぶ。

ブロックが1枚ついて飛ぶ。
松尾は途中で動きを変え・・・
杉野さんがレフトへ回り込む。

5番「トス来るよ~。集中」

守「やっとトスか」

司「どうするんだろうね」

僕らは興味深々だった。

トッ・・・

ライトの三井さんへ平行で
上げる。離れてるので距離は遠い。

相手のブロックは三井さんの
位置に移動してブロックにつく。

ブロックについた時に三井さんは
ボールの上がってくるレフト側へ
走り出した。

6番「ちょっ・・・なによ」

6番もしっかりマークをつく。
三井さんは右足でジャンプをし
左手でアタックを打った。

バシイッ・・・トンッ・・・

三井「はいっ。ありがとう。
うーん。余裕やね~」

ボールは人のいないスペースへ
打たれていた。それもさっきから
前衛と後衛の間に何度も・・・

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