第1457話 反則

2025年7月30日

第50部-強制的バレー 決勝編-

t f B! P L
サーブは桐谷さん。
相手コートに入れるだけ
のサーブなのだが・・・

バンッ・・・パサッ・・

木塚「ごめん。ミスッた。
大事なとこやのにごめんっ」

ボールはネットにかかった。
これで点数は14対7。

司「ここまできたら普通の
プレーも難しいですよ。
引きづらないで下さい」

握力も無くなってきている
ので普通のプレーもなかなか
難しくなってきていた。

僕の足も立ってるのがやっと。
守君もすでに限界を超えてる。

だから僕は・・・
みんなに攻撃のサインを出した

全員の顔が真剣になった。

4番「なにかしてくるか?
全員・・・表情が険しいな」

4番が全員に号令をかける。
最大集中しろと叫んだ。

5番「セッターはブロック
限界。アタッカーも限界。
それでも飛んでくるやろうけど
警戒だけはしておこう」

相手チームは普通のフローター
サーブを打ってきた。

桐谷さんがレシーブで拾う。
ボールは中央真ん中付近へ。

桐谷「ごめん。失敗したぁ」

桐谷さんが失敗したと叫ぶ。
そこへ僕が落下地点へ入る。

前衛の守君と木塚さんが
入れ替わるように走っていく

7番「シザース?でも・・・
その子には私がつく」

ブロックは入れ替わらず
マークをして追う。

そして僕がトスを上げる。
ほぼ真上にトスを軽く上げた。

そして僕はすぐにどいた。

ダダダッ・・・バンッ・・・

そこへ魂輝君が走りこんで
バックアタックで相手コートの
奥へ山なりだけど打ち込んだ。

トンッ・・・トントンッ・・・

誰も反応せずにボールは
コートの中へ落ちた。

司「よっしゃあっ」

守「よくやったぁ。タマぁ」

福田クラブは呆然としている。

僕らは喜ぶ。
これはずっと隠れてやってきた
練習で大事な1点の時だけの
1回だけの技だった。

成功率は低い。バックアタック
で魂輝君ができるのは相手の
コートの奥を狙わせるしか
できなかったから。

相手のブロックをかわす為に
視線を遮らせるようにクロスする。

そこまでやらないと通じない。
1回こっきりのプレーだったから。

4番「ちょっと待ってよ。
今のプレーは反則やって」

5番「そうそう。反則やん」

福田クラブは反則を
審判にアピールしてきた。

リベロがバックアタック
してきたから。

確かにリベロのアタックは反則だ。

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