第1454話 セッター心理

2025年7月25日

第50部-強制的バレー 決勝編-

t f B! P L
4番「ちょっと~。1枚の
ブロックぐらい抜いてよ。
あっち2枚つかれたから
そっちに振ったのに」

他「すいません」

1枚のブロックで止められた
事に対していらついていた。

セッター心理としてはわかる。

セッターがギリギリまで相手を
引き付けブロックの裏をとる
仕事をしていたのにそれを1枚
で逆に止められたなんて・・・

5番「まぁまぁ。まだ1点よ。
そんなに言わんとったりーよ」

チームの雰囲気が悪くならない
ように周りがフォローする。

バレーは周りで助け合うのが
普通だ。4番も誰かが助ける
のをわかった上で言っていた。

1枚で止められることは誰かが
言わなければ引き締めれないから

こっちはローテーションして
サーブは桐谷さんからだった。

普通に相手コートへ入れた
だけのサーブ。

レシーブして4番がまた
7番へ上げそうにする。

守君は7番をマークし
僕はレフト側へ寄る。

7番の動きを見て僕も
7番のブロックへ追う。

4番はまたバックトスで
レフト側へ上げた。

ブロックは木塚さん。

司「・・・っと」

僕もすぐにブロックへ。
スプリットステップで戻る

4番「そっから戻るの?
なんでそんな早いの?」

バシイインッ・・・トンッ

木塚さんのブロックで止めた。
相手は僕の方に打ってこなかった

さっき止められていたから。

司「やったぁ。ナイス木塚さん」

木塚「やったぁ。やったぁぁ」

ブロックで連続で2点取った。
ブロックだけでやれている。

得点は2対0。

5番「どんまい。たまたま
やって。次いこ。次」

7番「あたしに上げてよ。
ブロック2枚でもいいから」

4番「・・・わかった」

続けて桐谷さんのサーブ。
簡単なサーブで打つだけ。

相手はレシーブをして
4番へきっちり返す。

僕と守君は7番へ
ブロックに向かう。

4番はかまわずオープンで
7番へトスを上げる。

7番は深く沈みこみ高く飛ぶ。
僕らも全力で高く飛ぶ。

バシイインッ・・・トンッ・・

僕らが2枚で止めた。
守君が飛んだタイミングは少し早く。
僕が少しだけ遅れて飛んだ。

7番は少しだけタイミングが狂った。
打った時に僕が上がってきたから。

守「ハァ・・・っし」

司「止めたぞお。止めたァ」

得点は3対0。

観客も沸きあがっていた。

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