第1449話 違和感

2025年7月18日

第50部-強制的バレー 決勝編-

t f B! P L
得点は6対1から。

桐谷さんの普通のサーブで
相手レシーブは拾い6番に
Bクイックで打ってきた。

さすがに追いつけない。
多田さんじゃ身長差がありすぎる。
さらに手を返して打ってきてた。

バッ・・・ドンッ・・・

しかしそこには魂輝君が飛びつき
ボールはまだ生きている。

6番「またあの子。あ~もう
なんなん?このチームは」

福田クラブの方が実力は上なのに
とにかく点が取れない。

正確に言うと取らせないように
布陣を構成してるのだがそこまで
理解できるはずがなかった。

僕らがやってるのは武術と
兵法と戦略だから。

木塚さんが拾い守君が返した。
そしてまた相手はレシーブをして
セッターへ返し6番へ上げる。

6番「ええかげんに・・・」

6番がこの一発に思いっきり
アタックしてきた。

多田さんのブロックは届かない。
弾道が異常に早かった。

バチイインッ・・・ドンッ・・・

周りの観客の声が沸く。

魂輝「おー。びっくりです。
司~。上がってますよ~」

それでも魂輝君は拾い上げる。

ただ高く拾い上げるだけだけど
それだけできれば僕らはいい。

点を与えさせない。

6番「あの子・・・すごすぎる
あの子いなかったら余裕やのに」

6番の全力は魂輝に届かない。
魂輝の守備力に嫌悪しだした。

僕はトスを高く上げレフト側へ。
守君にブロックアウトさせる為に。

守君は腕を狙って当てて
そのままアウトへ。

これでまた得点が入った。

得点は7対1になった。
そして観客も気づきだす。

福田クラブが押しているのに
1点しか取れていない。

ママさん達はラッキーで点を
とっているのに7点も取ってる。

この違和感に客はなんで?と
不思議がってきていた。

そしてこのまま試合は進み
相手セッターは癖がそのままで
ブロック先が簡単に読めた。

6番のスパイクのレシーブは
魂輝君に任せる。

逆サイドもしくは6番が下がった
時には僕と守君でブロックする。

20点をこっちが先にとった頃に
守君は足に限界が来ていた。

守君を交代させて増山さんを出す
交代してからはブロックが弱くなり
福田クラブに連続で点をとられて
追いつかれそうにしまったが・・・

ピッピッピーーーーッ。

司「ふぅ。よかった」

第1セットは25対20で取った。
僕らはベンチへ戻った。

そして今度は僕の足が限界だった。
守君がいない分の負担があったから

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