第1448話 正攻法チーム

2025年7月17日

第50部-強制的バレー 決勝編-

t f B! P L
6番「相手のチームやけど
ブロック中心のチームやね。

こっちも普通にスパイクする
んじゃなくてクイックと移動
でアタックした方がいい」

他「はいっ」

6番「それにこっちの攻撃が
けっこう読まれてる。なんで
読まれてるのかわからんけど」

他「コミットでしょうか?」

6番「わかんない。コミットで
こんなに読まれるとも思わない

誤算やったな~。水谷さん達は
今違う会場偵察いってるの?」

他「はい。こっちは問題が
ないと言ってましたので」

6番「ごめん。すぐ呼び戻して
こっちが危ない」

他「そうですか?相手はたまたま
点が入ってるじゃないですか?」

6番「たまたまで6点もとられる
事はないの。ここで負けたら・・
ここまでやってきた意味がない」

6番に言われた通り
サポートの人は他の人に連絡した

ピリリリッ・・・ピリリッ・・・

水谷「はい。もしもし~」

他「あの、実は・・・」

サポートは状況を伝える。
相手は弱いのに負けていて
6番が戻ってきてくれと言ってる。

このままだと負けるかも
しれないからと。

水谷「そうなんや。わかった。
今から戻るけど・・・25分
ぐらいはかかると思う。それまで
なんとか持ちこたえとって」

他「はい。わかりました」

6番「25分ね。2セット目
にはなんとか間に合うね」

そして僕達は・・・

司「やっぱ強いねー。攻撃の
選択肢が2択で助かるね」

守「2択でもそろそろきつい。
足がどこまで持つかや」

僕と守君は足を揉んでた。
アイシングもしながら少しでも
長持ちするように回復させる。

多田「福田クラブ相手に
こんなにブロックできる
なんてすごいよ」

司「あ~。それはセッターが
上げる時の手の位置が違うんで。
バックの時はすでに手を後ろに
構えてるんですよ。相手気づいて
ないと思いますけど」

セッターに細かい癖があった。
僕と守君はそれに気づいてた。

だから迷わずブロックの位置を
決めて動く。

アタックする時は6番を外す。
6番のいないとこで勝負する。

それだけでここまでやってた。
相手が正攻法チームで助かる。

ブーーーッ
タイムアウトが終わり
僕達は再びコートへ戻った。

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