6番「相手のチームやけど
ブロック中心のチームやね。
こっちも普通にスパイクする
んじゃなくてクイックと移動
でアタックした方がいい」
他「はいっ」
6番「それにこっちの攻撃が
けっこう読まれてる。なんで
読まれてるのかわからんけど」
他「コミットでしょうか?」
6番「わかんない。コミットで
こんなに読まれるとも思わない
誤算やったな~。水谷さん達は
今違う会場偵察いってるの?」
他「はい。こっちは問題が
ないと言ってましたので」
6番「ごめん。すぐ呼び戻して
こっちが危ない」
他「そうですか?相手はたまたま
点が入ってるじゃないですか?」
6番「たまたまで6点もとられる
事はないの。ここで負けたら・・
ここまでやってきた意味がない」
6番に言われた通り
サポートの人は他の人に連絡した
ピリリリッ・・・ピリリッ・・・
水谷「はい。もしもし~」
他「あの、実は・・・」
サポートは状況を伝える。
相手は弱いのに負けていて
6番が戻ってきてくれと言ってる。
このままだと負けるかも
しれないからと。
水谷「そうなんや。わかった。
今から戻るけど・・・25分
ぐらいはかかると思う。それまで
なんとか持ちこたえとって」
他「はい。わかりました」
6番「25分ね。2セット目
にはなんとか間に合うね」
そして僕達は・・・
司「やっぱ強いねー。攻撃の
選択肢が2択で助かるね」
守「2択でもそろそろきつい。
足がどこまで持つかや」
僕と守君は足を揉んでた。
アイシングもしながら少しでも
長持ちするように回復させる。
多田「福田クラブ相手に
こんなにブロックできる
なんてすごいよ」
司「あ~。それはセッターが
上げる時の手の位置が違うんで。
バックの時はすでに手を後ろに
構えてるんですよ。相手気づいて
ないと思いますけど」
セッターに細かい癖があった。
僕と守君はそれに気づいてた。
だから迷わずブロックの位置を
決めて動く。
アタックする時は6番を外す。
6番のいないとこで勝負する。
それだけでここまでやってた。
相手が正攻法チームで助かる。
ブーーーッ
タイムアウトが終わり
僕達は再びコートへ戻った。
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