6番「そんなんじゃ止めれない」
バシイインッ・・・
守君の上を抜かれて打ち込まれる
中央部分に打ち込んできた。
ドンッ・・・
魂輝「上がってるですよ~」
魂輝君が回り込んでレシーブで
ただ高く拾い上げてくれた。
守「タマぁ~。偉い。さすがや」
6番「うっそ~。あのリベロの子
は正面にいたはずやのに~」
落下地点に僕が入り多田さんへ
返し多田さんはレシーブで相手の
コートへ返した。
相手はまたレシーブをして6番へ
多田さんと桐谷さんがブロックで
飛ぶが余裕でブロックの高さより
高い打点で打ってきた。
司「ぐっ・・・」
僕が今度は拾うが魂輝君へ
スパイクの勢いそのまま
顔めがけて飛んでいった。
魂輝君はその球につい反射して
パンチで球を前衛に送った。
司「これ・・・セーフやんね」
試合は続行。また多田さんが
相手コートへそのまま返した」
6番「2回も止められた」
相手はまたレシーブして
セッターへ返す。
セッターは今度は6番ではなく
バックトスで逆へ上げた。
そこへは守君が1枚でブロック
守「待ってたよ。こっち側」
バチインッ・・・トンッ・・・
マークについてたまま飛んだので
今度はちゃんと飛べていた。
周りのギャラリーからは
歓声が上がる。
ただ・・・ジャンプの高さが
これまでよりも低くはなっていた
3戦目の疲労。守君は特に負担が
高かったので代償が早く訪れた。
司「とりあえず1点やね。
さぁ。どんどん行こう」
僕は試合を急がせた。
守君が危なくなるまでは
このままで行きたかったから。
得点は1対0。
また魂輝君からのサーブ。
相手コートへただ入れるだけの
サーブ。相手はレシーブをして
セッターに返しまた6番できた。
守君は逆側についているので
多田さんと桐谷さんがブロックで
飛ぶが意味無く上から打ち抜かれる。
ドンッ・・・
しかしそこには魂輝君がいる。
魂輝「今度は上手く上がったです」
多田さんが落下地点に入り桐谷さん
に上げようとするが
司「違う。バックトス」
僕が大声で叫ぶ。
相手チームも守君につく。
守「ちっ。無茶させるなぁ・・・
多田さんっ。そのまま桐谷さん
に上げていい。Aクイックで」
守君が桐谷さんの方へ走り出す。
ブロックも一緒についてくる。
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