第1442話 決着

2025年7月9日

第49部-強制的バレー 大会編-

t f B! P L
相手チームがサーブを打つ。
しかしサーブが低い。

ビッ・・・
ネットにかかるがこっちの
コートへ入ってきた。

司「・・・ネットイン?
くっ・・・」

僕は体制を崩して球を拾う。
拾った球を守君が上げて
多田さんが相手コートへ返した。

司「くっそ。やられた」

守「ブロックで止めるぞ」

まさかの予定外。
こっちは完全に体勢を崩された。

もうブロックで止めるしかない。

5番「甘い。ブロックさせん」

相手はレシーブをして5番に返し
5番は4番へ平行で上げた。

僕らのいる方向とは逆に上がる。
僕らの位置を確認されていた。

僕と守君もすぐに走っていくが
ブロックには追いつけない。

真正面には誰もいなかった。
完全にフリーになっていた。

司「ここでとられたら・・・
調子にのられるのに・・・」

守「ここは止めなヤバイ」

ここで決められると流れが
もっていかれる。

だからここで決めたかったのに

僕らは間に合わないのが
わかってても少しでもプレッシャー
になってくれればと思って
追いつけないとわかっても走った。

しかし・・・

トンッ・・・トンッ・・・

5番「うそやろ?マジか」

球はそのまま落ちた。
4番を見るとその場に倒れていた。

4番「なんで・・・なんでここで
動いてよ。あたしの足ぃ」

足が痙攣している。
4番はもう限界だった。

1試合目から全力で
飛んでたのだろう。

そしてこの試合でも全力で・・・
そのつけがここで出ていた。

僕達は審判を見た。
そして審判は笛を吹いた。

25対22で僕達は勝った。
挨拶をしてベンチへ戻った。

多田「最後残念やったね。
相手は悔しいやろうね」

守「同情ですか?」

多田「同情なんかなぁ?
なんか悔しいだろうと思って」

司「敗者が勝者に同情されても
何も嬉しくないと思いますよ。
さっ。次は決勝ですから一旦
ここからどきましょう」

僕らは舞子エバンスの方を見ず
その場から立ち去り守君は本部へ
結果を伝えに言った。

魂輝君はまた同じ学校の女子達
にさらわれて行った。

時間は現在11:30。
僕は先生に「また勝ったよ」と
メールを送った。

そして守君が帰ってきた。

司「先生に連絡しといたよ。
魂輝君は女子にさらわれてった。
そんで決勝って何時から?」

守「11:50分からやって。
休憩時間あんまないねんな」

司「じゃあ1時ぐらいには
終わりそうやね。文化祭にも
うまく戻れそうやん」

守「そうやな。他の奴らは
どうなってんのやろう?
空手とか野球とか」

司「速報来てるけど
勝ってるみたいだよ~」

メールで途中経過が入っていた
みんななんだかんだで勝ってた

第49部-強制的バレー 大会編- 完

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