相手コートでは・・・
4番「ねぇ。相手強い?
ママさんの部屋って前は
あの弱かった所でしょ?
強いか弱いかわからんけど」
7番「弱いやろ。あんなん。
サーブもただのサーブやし
セッタートスミスやしWRの
スパイク強くもないしな」
僕らが弱いかどうか話してた。
僕らに突出した部分はない。
4番「じゃあこのまま行く?」
僕らが弱いのでこのまま行くか
どうかの結論になっていたので
みんなに同意を求める。
しかし・・・
5番「このままじゃ危険ですね
あいつらのペースですって」
5番が口をはさむ。
ここまでコートの中から試合を
見ていて僕らの動きを見ていた。
4番「どうなの?じゃあ強いの?」
5番「いえ。強くはないですね。
構えみてても素人っぽいしずっと
バレーやってきたようには見えない」
7番「俺もそう思う。せやから
このまま行っても問題なくないか?」
5番「それが危ない気がする。
このまま行かれたらずるずると
負けてしまう感じしかしない」
7番「じゃあどうすんねん」
5番「俺がセッターやる。
俺にセッターやらして下さい」
7番「えっ?マジで?
全然やる気なかったくせに」
5番は須磨の高校のバレー部で
正セッターだった。
ママさんバレーのセッターも
上手いしこの大会にも無理やり
出させられているのでフォロー
で参加していただけだったが・・
4番「やる気なってくれたんやね
本当は決勝でお願いしたかったけど。
うん。じゃあセッターお願い」
全員一致でセッターへ入ることに。
ブーーーーッ・・・
そしてタイムアウトが終わった。
司「さてと。流れ切らさないように
しなければねー」
守「連続2点で様子見ようや」
司「そうだねー」
引き続きここから連続で2点を取って
相手チームの反応を見る流れで集中。
タイムアウト取らせた意味がないよう
にして僕達は相手を詰めたいから。
木塚さんがサーブを打つ。
サーブを打つと5番と前のセッター
が入れ替わった。
司「ん?セッター交代か?守君」
守「あぁ。わかってる」
まさかのセッター交代とは思わない。
攻撃パターンが見えなくなったが・・
司「どうせサブセッターでしょ。
そんなので揺さぶられないよ」
こっちを驚かせたいと思ってるだろう
けど攻撃パターンは変わらないと判断
そうこうしている間にレシーブから
球はセッターに返っていた。
トスを上げる体勢になって・・・
レフトに7番。ライトに4番。
レフトに桐谷さん。ライトに守君。
僕はレフト側に寄っていた。
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