第1435話 シャットアウト

2025年6月30日

第49部-強制的バレー 大会編-

t f B! P L
木塚さんのサーブで始まる。
相手コートへ普通に入れた。

守「おっけー。いいよ~」

まぁ僕達のチームはサーブで
点を取ることよりも相手コートへ
ただ入れる事を優先しているので
とにかく入ればよかった。

余談だけど「ミスしない」と
練習試合の時は言っていたけど
「ミスしない」という否定的な表現は
脳が受けつけにくい表現で緊張を無駄
にさせてしまうので「相手コートへ
入れる」とママさん達に伝えなおした。
それからサーブミスは極端に減った。

相手はレシーブできっちりセッターに
返しセッターは構える。

ライトの7番の表情が真剣だ。
僕と守君は木塚さんの方へ向かった。

4番「ちょっと・・・なんで」

レフトはがら空きになる。
ただ魂輝君は僕らの動きを見て
レフトのアタックに備えて移動してた

そしてセッターは7番に上げた。
相変わらずジャンプは高い。

が・・・僕らも深く沈みこみ
ただ単純に高く飛んだ。

バシイイッ・・・トンッ・・・

守「よっしゃあ。止めたぞぉ」

司「完璧やぁ。やったぁ」

僕らのジャンプの方が高かった。
7番よりも高く飛んでいたので
完璧にブロックできた。

7番「なんでやねん・・・
さっきまで俺のジャンプより
低かったやんけ・・・」

それに7番はさっきまでのアタックで
7番のジャンプについてこれるのが
いなかったので触れないだろうと
思った角度で下に向かって打ってた。

勝負所以外全力で飛ぶ気はないし
ここまで全力で飛んでなかった高さが
こっちの限界と思ってくれたからこの
状況で余裕で止めれてた。

4番を止めた後のここを止めることが
重要だと僕も守君も思っていた。

相手エースの完全なブロックで
攻撃手段を一時的に限定できるから。

4番を止めてエースも止めた。
これで一時的だけど打つ手は
なくなるだろう。

5番「・・・」

そしてまた木塚さんのサーブで始まり
相手チームがレシーブする。

セッターはトスを後ろに上げて
バックアタックでそれなりの威力で
打ってきた。

その球を魂輝君が拾って僕がトスを
守君へオープンで上げる。

守「おいおい。ちょっと遠いな」

司「追いつけるでしょ」

守君は僕が上げた球に走ってきて
移動しながらアタックを打った。

相手ブロックの手に当たりコート内
にそのまま落ちて決まった。

司「おっけーおっけー。
トスミスやったけど決まった~」

相手にはトスミスと思われたい。
そう思ってくれたらやりやすいから。

これで得点は4対1。
まだまだこの感じでいけそうだ。

ブーーーーッ・・・

ここで相手チームが
タイムアウトを取る。

司「ふーん。
いいタイミングで取るなぁ」

守「シャットアウトしてるからな。
攻撃組みなおして来るんやろう」

僕達はこのタイムアウトでは
現状とは違って相手チームの攻撃
パターンを探ってくるだろうと話した。

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