第1424話　点の形

相手は簡単にレシーブをして
セッターにちゃんと返した。

前衛が動くのを見て・・・
守君が中央へ移動した。

司「Ａクイックか・・・ん？」

後ろの後衛が動いている。
もしかしたら・・・

セッターの近くで相手の
アタッカーが飛ぶ。

守君も合わせてブロックで飛ぶ
だけどトスは遠くへ上がっていく

守「あれ？Ａとちゃうんか？
あかん。やられたかもな・・」

アタッカー２人をおとりにして
フリーでバックアタックを打つ。

バシイッ・・・ドンッ

司「拾って。誰かぁぁ」

守「おっけー。任せろ」

真っ直ぐ打ってきてくれて
よかった。ボールをまともに
打ってきてくれてたから取れた

スペースを使われてたら
追いつくことはできなかったから。

守君が高くトスを上げて木塚さんが
レシーブで相手へ返した。

魂輝「司。ナイスプレーです」

司「たまたまとれただけ。
２回目は無いと思ってて」

あまり僕のレシーブに期待を
されても困るから。

守「アタッカー見えたら
３人ブロックで止めるよ。
ここは止めて点を取らなあかん」

相手の前衛が動く。
相手のトスは右側へ行った。

守「くそっ。追いつかれん」

それでもコースを切りに守君は
ブロックへ行ったが・・・桐谷さんと
多田さんのブロックの上を越えて
アタックをされた。

ボールは魂輝君の正面へ

ドシイッ・・・

司「上がったぁ。木塚さん」

木塚さんがトスを上げる。

守「俺に持ってきて。高く
コートの外あたりまで
上げてくれたらそれでいい」

相手のブロックは動かない。
木塚さんは守君へただ高く上げた。

相手「あっち。間に合うよ」

ブロックが３枚やってきた。
球が高いのでブロックが間に合った

守君が狙いすまして飛ぶ。
ブロックもタイミングを合わせて
飛んだ。

相手「完璧。止めれる」

守「ほっ・・・と」

守君は軽く当てるように打ち
ブロックされて球は落ちた。

バシッ・・・トンッ・・・
コートの外へ落ちていた。

守「ふー。うまくいったぁ」

ブロックアウトをとっていた
３枚もついてくれてればしやすい

相手も必ず止めたい心理を
逆手にとって判断して選んだ。

司「あー。よかったぁ。
点に繋がってよかったよー」

点になれば僕も魂輝君も報われる。
それがどんな形の点でも。