コートへ移動していると
途中でアナウンスが流れた。
「次の試合は第1コートで
須磨北クロールとママさんの部屋
です。第2コートでレックナック
と舞子エバンスです。速やかに
移動してください」
司「第1コートだってさ」
守「大げさやな。隣なだけやのに」
第1コートと第2コートは隣で
やるだけなのに大げさだった。
コートに着くと前の試合の人達が
荷物をどけて移動していた。
??「頑張ってね」
司「ありがとうございます」
勝った方だろう。声をかけて
くれた。
司「福田クラブ・・・余裕やな」
福田クラブと書いてあった。
勝った事が当たり前のように
移動していたので強いのだろう。
向かいのコートには須磨北クロール
の人達が入ってきていた。
守「人数多くね?13人もいるで」
司「登録は9人だから手伝いとか
サポートとかそんなんでしょ?」
魂輝「さっ。アップするですよ。
僕はもう陳式も楊式もできてます」
司「僕も朝にやってきてるけど
十八式はやっておきたいかな」
守「そやなー。十八式はいるな。
ちょっと外出るか」
多田さんに話をして僕らは外へ
行って3人で気功十八式をやった。
僕らの準備運動やアップの主は
だいたい太極拳になる。
単純にやってみればわかるが
アップの効果が高いから。
十八式を終えて体育館へ戻ると
ちょうどアップが終わっていた。
最後に簡単な打ち合わせをする。
多田「これから試合やけど・・・
やばっ。あたし緊張してるわ」
桐谷「あたしもっ。あー。
いつもこうなるねんよねー」
司「・・・」
守「・・・」
魂輝「・・・」
練習試合と本番は違うから。
まぁしょうがなかった。
木塚「向こうには・・・
則定さん達がおおるけど気に
せんとやっていこう」
そうこうしているうちに
須磨北クロールは円陣を
組んで掛け声を入れる。
「絶対勝つぞー。
須磨北ー。ファイッ。オー」
気合を入れてコートへ入った。
守「今のパクリましょう。
適当に合わせて下さいね」
木塚「・・・えっ?」
僕らにはそんなのなかったが
相手をいらいらさせたいので。
「絶対はないよー。
須磨北ー。倒そう。オー」
須磨北クロールの連中が
こっちを睨みつけていた。
こっちはもう勝負を始めてた。
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