第1420話 訳あり

2025年6月9日

第48部-強制的バレー 大会前編-

t f B! P L
司「最初の相手は・・・
須磨北クロールやってさ。
どうなん?強いんかな?」

守「どうなんですか?」

僕らはママさん達に聞いた。
なぜか表情が暗くなっている。

増山「そこは・・・強いよ。
そこまでいうほど強くはないけど
けっこういいとこまで行くチーム」

多田「ちょっと前まであたしらと
一緒にやってた人らがおるとこ」

司「ちょっと前って・・・?
もしかして僕らが来る前の?」

桐谷「・・・そう。もっと上手く
なりたいからって須磨北クロール
にいっちゃってんよ・・・」

訳ありだった・・・

もっと詳しく話を聞いていくと
自分達よりも上手い人らが4人も
須磨北クロールへ移ったらしい。

多田さん達と一緒にやってても
負けるだけだからって・・・

司「・・・」

守「・・・」

そこは僕らも否定できなかった。
移った人らが間違いとは思えない

だけど・・・

魂輝「勝った方が正しいです。
ママさん達が正しいか辞めていった
人達が正しいのかは今から結果で
証明するだけですよ」

今相手の言ってた事を認めてたら
戦う前から負けてる状態になる。

これから試合なのに。
精神ダメージ受けられても困る。

まぁ・・・でも・・・
事情があるならこっちも向き合う。

守「8点を3回でいきましょう。
ママさん達で16点とりましょう。
こっちは8点でサポートします」

僕らは練習試合で全て負けてた。
負けてる中で細分化をしていた。

「25点をどうとるか?」

1点の積み重ねで25回とるのは
僕らの実力ではかなり難しい。

なのでショートとロングと分けて
3点×7回か8点×3回のスパン
で攻撃パターンを作る事としてた
(端数の1点は相手のミス等)

今回は僕らは8点。
ママさん達で16点をとって
勝たないと相手チームに対して
証明ができない部分があった。

そこにこだわって負けたとしても
それはしょうがないとも思えた。

ママさん達で1セット16点が
とれないのならここで負けて
しまった方が今後考えられるだろう。

僕らが多く点を取って勝っても
「頼る」ことしか覚えないのだから。

色々と打ち合わせをしている内に
1回戦目の最初の試合が終わった。

司「では行きましょうか」

次は僕らの試合なので
コートへ移動した。

第48部-強制的バレー 大会前編- 完

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