第1416話 風水チーム

2025年6月3日

第48部-強制的バレー 大会前編-

t f B! P L
野田「へー。五行全員揃ってるやん」

ノートを見ると木、火、土、金、水の
全員が揃っていた。バランスは完璧だ。

守「うちのチーム弱いからさー。
時間ないし少しでも強化しようと思ったら
属性に合わせた方がいいと思って。
パターン化できるほどチーム力無いから
なんとか理気(りき)で合うかなって」

理気とは陰陽五行や八卦、易理、方位など
目に見えないもので判断する方法。

野田「ふっ。はははははっ。
すげーなー。すげーよ。守」

やられた。想像以上だったよ。
ちゃんと戦って勝とうとしてる。

守「風水なんて久しぶりすぎて
ちょっと勉強が必要だったけど。
これでやれる事はやったって感じ」

野田「勝ててない。って聞いてるけど
そこらへんはどうなん?」

守「うん。勝てなかった。
だから試合は俺が支配するよ」

野田「ん?どういうこと?」

守「ママさん達の指示でやってたの。
練習試合で勝ててればそれでよかった
けど勝てなかったら俺に仕切らせて
下さいって話しになってたわけ。

もう負けすぎてさー。さすがに
仕切りは諦めついてくれたみたい」

野田「じゃあなに?いままでは
ママさん達の仕切りでやってただけ?」

守「そうです。俺らが完全に手駒。
おかげで俺らレシーブ上手くなったよ

でもレシーブはタマ頼りやけどね。
タマの守備範囲は広すぎるから」

野田「なるほどなー。そういうこと。
それでそんな余裕あったんやな~」

魂輝が駒ってのもわかった。
魂輝は守の為なら異常に力を発揮する

守を勝たせる為に守の判断に従う。
守が光。魂輝が影となってやってきた

守「それでも勝てる。っていうほどの
根拠はない。そこで先生。後できる事
っていうの何があるかな?」

野田「まだ勝ちを探してんのか?
十分なぐらいやと思うけど・・・
言えるとしたら・・ローテーション」

守「ローテーション?点取った後?」

野田「そうそう。攻撃のポジとかで
色々考えたんかもしれへんけどな。
せっかく五行が全員揃ってるんなら
五行相生にした方が流れはいいよ」

守「それ考えた。でもそれやると
位置が変になるんですよ」

相生=順送りに相手を生み出して行く
陽の関係。

野田「だいたい守と司とタマの気は
強すぎるからママさん達は相侮か
相乗になっちゃうでしょ?だから
基本状態は相生の方がいいと思う」

相侮=苦手な属性にも打ち勝つ関係

相乗=得意な属性を過剰に陵辱する関係

守「じゃあそうしよっかな」

野田「軽いな。そんなんでいいの?」

守「先生がそう判断してるんだったら
その方がいいと思うし。そこに時間を
かけてこだわりたくもないからね」

野田「そやなー。風水の力使って
勝てるってわけでもないからな」

占いでいい結果が出たからと言って
何もせず満足している人がいるけど
結果通りになるなんてまずは無い。

さすがにそこに拘ってはなかった。

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